今日の投稿は分裂膝蓋骨についてです。
分裂膝蓋骨とは、お皿の骨が2つ2つ以上に分かれている状態の事を言います。
膝の前面をぶつけるなどの受傷原因もありますが、基本は先天性のものがほとんどです。
症状は走ったり、ジャンプしたりのスポーツをした時に痛くなることが多く、膝の骨の周辺を押さえると
痛みがでます。また、膝を大きく曲げる動作でも痛みが出ることがあります。
分裂膝蓋骨は、サッカーやバスケットボールのお子様で小学生5,6年生~中学生の間に
多く起きる症状といえます。
分裂膝蓋骨と診断されたから競技が出来ないとかではありません。しかし、
分裂膝蓋骨のお子様は膝が痛くなりやすい現状はあります。
それは分裂膝蓋骨だから痛いというよりは、膝の使い方に問題があり、膝を酷使する使い方を
すると痛みはなかなか痛みがなくならないと思います。
ではどうすれば、この分裂膝蓋骨の痛みの症状をなくすことができるか。
膝はどうしても曲がる関節という位置づけが大きく、特に小学生では
膝ですべての動作を出来る身長や体重であります。
身長が低いので当然脚の長さも短くなります。その中で膝中心の動作を繰り返しても
特に、大きな問題はありませんが、これが高学年になると、だんだんと身長が伸び、体重も
増えてきて、身体を支える支点が本来は股関節の位置が中心になります。
しかし、今までの経験から膝を使うことが中心となった為、なかなかこの行動を変えることが出来ずに
結果膝を使うことで競技を全て行うことになります。
これを代償動作をいいます。まずは、この代償動作を改善することから始めます。
①② 股関節の可動性を高めるトレーニング
写真①②では股関節を高めるトレーニングです。股関節を主導で曲げることで
膝を使う角度が浅くなります、これは股関節は本来大きな可動性と強度を持ち合わせています。
ですので、このような体勢での動きでも股関節で身体を支えることが出来ます。
このような動作は本来ずりばいなどの幼児期にはおこなっていました。
しかし、年数がたつにつれて膝中心の動きになりがちです。
股関節を中心としたトレーニングでは、出来るだけ可動範囲を多く使う
トレーニングは効果的です。
③④ 股関節中心の動作
写真③④では、地面に手をつくときに、股関節中心とした動きです。
この動作でも膝への意識はほとんどありません。
膝をどれだけ意識せずに身体を動かすか。それが出来れば膝の負担を大きく減らすことが出来ます。
膝は支える関節と言えます。動きを求めるなら股関節を。
是非、股関節中心の動作を習得してみてください。結果、分裂膝蓋骨の痛みは治ります。
分裂膝蓋骨でお悩みの親御様、選手の方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島