スポーツ障害を考える 足底筋膜炎治すトレーニング方法。

スポーツ障害を考える

今日は足底筋膜炎についてです。

足底筋膜とは主に

写真①

足底筋膜炎はこの足うらの母指球から踵付近にかけての内側部分を

指します。

主に足底筋膜炎になる主な原因は

①足底の内側アーチの筋力低下

②股関節の筋力低下

③足裏の3点支持で地面を踏めない状況

が挙げられます。

足裏は内側アーチはスプリング靭帯とも呼ばれ非常に

強い靭帯が本来は存在します。

 

しかし、現在では足裏で地面を押すという習慣が薄れ

少しづつ足裏で地面を押せていないことが足裏のアーチを形成する

靭帯の強度を低下させています。

②シューズの構造

 

本来はほとんどのランニングシューズは指先部分は地面に接地していません。

これは指先部分が地面に接地する意味あいが特にない為です。

しかし、母指球部分や内側のアーチはきちんとソールが存在し一番地面を押しやすい構造に

なっています。これが本来のシューズの特徴です。

しかし、指先が地面について走っていたりジャンプの時に指先が地面に接地していることが

子供さんでも多くみられます。

その結果指先の爪の変形や豆が指先に出来る現象は珍しくありません。

これが足底筋膜炎になる初期症状になります。

 

指が地面に接地することで内側アーチ部分はほとんど活動しなくなるために

徐々に内側アーチで地面で踏む感覚は低下します。

また、この現象をもたらす原因としてもう一つは股関節の使い方です。

股関節を正しく使うことが出来ないと現実的には

膝を中心とした動きになります。

②股関節を曲げるトレーニング

写真②のように身体を前方に傾ける動作は競技では非常に多いのです。

しかし、この際に膝の屈曲が強すぎると体重のバランスが3点支持から前方に大きくシフトします。

このシフトしたことが足裏のバランスを崩し指先で地面を踏ん張るような形になります。

これでは足裏のアーチを使うことが出来ず結果足底筋膜炎を引き起こすきっかけになります。

 

 

足底筋膜炎は陸上選手やバスケットボール、バレーボール、などの地面を踏み込む回数が多い競技

(アスファルト、床などの硬い地面)で多発します。

特にジャンプ系競技では指先から着地する傾向にありそれが

足底を使わない為に、ジャンプの着地の衝撃に耐えれないようになります。

 

足底筋膜炎では足底のソールを作ることも昔はありましたが、

シューズの形状が異なる靴ごとに作成する必要があるのと、自力で治す方が

結局は早期に状態を改善することになります。

 

足底筋膜炎も悪化すると走ることが出来無いだけでなく、日常生活にも影響を

及ぼします。競技選手では長期間競技を休むことになりかねません。

 

それを回避するにも、股関節の使い方と足底を正しく使うトレーニングが

必要になります。

足底で正しく地面を踏む感覚を捉えるには内側アーチをつくる必要があります。

当クラブでは指先だけを地面から浮かした状態での歩行やスクワット動作を

行う専門のトレーニングを行っております。

指先を地面から浮かすことで結果的に内側アーチは誰でも浮き出るのです。

その状態を維持したまま様々な動作を行います。

このような動作を習慣づけることで内側アーチは強化出来ます。

 

強化と癖づけを同時に行うことで競技への早期復帰に繋がります。

 

足底筋膜炎でお悩みの親御様、選手の方気軽にお問い合わせください。

 

asuka-sports.com

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

トレーナー兼コーチ 野島

 

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

同じカテゴリーの記事を読む

この記事を読んだ方は、他にこちらの記事も読んでいます。