今日はダイエットで重要になる筋肉についてです。
確かにお腹、太もも、臀部を引き締めたいという方少なくありません。
しかし、これらに大きく関わる筋肉があります。それが背筋部分です。
今日はその背筋強化でダイエットに結び付けるお話です。
背筋といっても多くの筋肉が存在します。
①多裂筋
②僧帽筋中部、下部線維
③前鋸筋
④広背筋
このどれもが背中の筋肉です。
しかし、ここで重要になるのは背中を収縮させる多裂筋と僧帽筋中部下部の筋に
スポットをあてます。
この筋は主に脊柱を伸展することに関与します。
トレーニングにおいて最も重要なのは姿勢です。いかに姿勢を維持したまま
どのトレーニングも行うととが出来るか。これが運動でのダイエットに大きく関与します。
例えばスクワット動作でよくあるのが
高重量や回数を伴うと背中が丸くなり、姿勢が保てない場合があります。
①胸椎が崩れたスクワット
写真①では、胸椎部分が崩れてスクワットを行っています。
この体勢では太ももの前面に大きな力がかかり、これ以上の重力でスクワットを行うと
姿勢が崩れる為に筋力を強化することが出来ません。所謂代償と言われる動作になります。
②胸椎を伸展したスクワット
写真②では胸椎部分がしっかり伸展し肩甲骨が下方に下がっています。
顎は少し上がり過ぎていますが、理想的なスクワットフォームに近いと
思います。胸椎部分をなぜ伸展しないとダイエット効果が薄れるのでしょうか。
それは、胸椎が伸展することで身体が下方に落ちていく時でも体幹の筋肉を
刺激することが出来ます。しかし、胸椎が屈曲すると、腰が伸展しまた
骨盤は後傾し身体の力を発揮するメカニズムから外れていきます。
筋トレをしてもダイエット効果がないのは、こういうメカニズムから外れている為に
本来使うべき筋を使えない状態になっています。
胸椎の伸展力を強化すことでどのトレーニングでも体幹部分が安定する
姿勢をまず作りましょう。そうすることで筋トレの効果を大きく変わります。
これはベンチプレスやデッドリフトでも同じことです。
胸椎部分が強化されることで姿勢が常に安定します。姿勢が安定することは
仕事や家事などでも姿勢を安定することができるためにエネルギー消費量が
大きくなります。
身体の運動の神経支配は脊柱にあります。その脊柱からの伝達をスムーズに行うには
体幹部分を安定させる必要があります。それには多裂筋や僧帽筋中部、下部線維の筋の
活性が不可欠です。先ほどの写真②は多裂筋や僧帽筋中部、下部が正しく使えているからこそ
できるフォームとなります。
③④多裂筋トレーニング
写真③④では多裂筋を強化するトレーニングです。お腹の力は必ず入れておきます。
写真③では脚もあげみぞおちから上だけを上げます。④では胸椎の伸展を行い股関節を
伸展しますがあくまでも胸椎の伸展能力でこの姿勢をつくります。
⑤⑥胸椎伸展トレーニング
写真⑤⑥では胸椎の伸展トレーニングです。脚と上半身をあげて背中の棒を前方に伸ばしていきます。
このトレーニングでは多裂筋が脆弱だとなかなか姿勢を維持することが出来なくなります。
⑦僧帽筋トレーニング
写真⑦ではしっかりと地面を足でおさえ立位のような状態で胸部をベンチからあげていきます。
この時顎があまり上がり過ぎないようにしましょう。
肩甲骨を寄せるイメージより肘をしっかりと後方に引き切りましょう。
そうすることで僧帽筋中部、下部を活性することが可能です。
このように姿勢を維持する筋を強化することでどのトレーニングでも姿勢が崩れることなく
筋トレを行い、又普段の生活を送ることが出来ます。
姿勢が安定することで身体の大きな筋が活性しエネルギー消費量が増加することで
身体を効率よくダイエットすることが出来ます。
運動トレーニングはとても重要です。姿勢を正しく維持し脊柱を効率よく使うことが出来れば
ダイエットに大きく前進することが可能となります。
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トレーナー兼コーチ 野島