今日は高校生アスリート筋トレ編第2弾。
競技力向上に結び付く筋トレとは!! 筋トレをただ行うだけでは
競技力には直接は結び付きません。
例えば、サッカーでベンチプレスを100kgあげてもそれが
直接競技に活きてくるかというと、疑問です。
競技は上半身だけではなく、下半身との連動した動きが必要になります。
①サッカーでの連動性
サッカーでは、走る、ステップ、キック、ジャンプ、止まるなどの様々な動作を繰り返し
行います。写真①では、キック動作で腕を引くときと、脚を蹴る動作が連動して行われています。
これは体幹、背筋、臀部、ハムストなどの一連の動作で行われています。
しかし、トレーニングをする時に、特に筋トレでは、部位だけを狙うトレーニングを
おこなっもキック動作でのパワー向上には繋がりません。
速く身体を回旋する力とキックモーションに向かうまでの身体を止める臀部、ハムストと
キックを行う下半身の回旋動作が必要です。
筋トレを行うなら、競技性を重視したトレーニング内容で行う必要があります。
他のスポーツでも同じことです。テニスならステップワーク、急激に止まる、
ジャンプ能力、短距離でのアジリティ能力、股関節のパワーを上半身に伝えることでの
フォアハンド、バックハンド、などが要求されます。
ラグビーならボールを奪う背筋、コンタクトプレーを想定とする止まる、タックルへの
移動を意識した姿勢トレーニングなどが必要になります。
では、実際にどのような筋トレが必要かいくつかご紹介していきたいと思います。
②ケトルベルスイング
③④コア発揮を不安定にした上半身の引くトレーニング
⑤⑥上半身と下半身の連動での股関節伸展動作
⑦⑧股関節からのローリング動作からの股関節伸展動作
⑨⑩股関節、体幹からの力発揮からのヒップを止めるトレーニング
上記のような身体の様々な連動性を活かしたトレーニングをすることで
実際の競技に近づけていきます。
②は爆破的な股関節の伸展を行うのでテニスやサッカー、バトミントンなどに
有効です。
③④は上半身を不安定な状態から背筋と体幹をつかって引く動作で陸上、
野球、水泳、サッカーなどに有効です。
⑤⑥は上半身と広背筋と下半身の臀部、ハムストの連動で一気に股関節を伸展させる
パワーが要求されます。アメフト、ラグビーなどのパワー系競技に適しています。
⑦⑧は一方向からの股関節のローテーションを使っての股関節の伸展と胸椎の回旋を行います。
テニス、ゴルフ、卓球などに有効です。
⑨⑩は片足でしっかりと立ち、反対の浮いている脚を臀部でしっかりと止めて
足首の背屈を促し地面を強く押して止まるトレーニング。
ジャンプ系競技の陸上、フィギュアスケート、バスケットボール、ハンドボールなどに
有効的なトレーニングです。
このようにただ重りをあげるのではなく、連動性とどの筋肉や関節を使って
スピードをあげるか、動きをスムーズに行えるかを考えて筋トレをしていきます。
競技に適応して筋トレを行っていくことで、実際の競技でのスピードやパワーを
向上させることが出来ます。
是非、競技で活きる筋トレを行いましょう。
当クラブでは各競技に適応した筋トレを行っております。
asuka-sport.com
asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
フィジカルパフォーマンスコーチ兼トレーナー
野島竜一