ジュニア選手で体幹トレーニングを行う意味とは。
今日は第2回目です。2回目は速く走る為に必要なトレーニングになります。
速く走ることは競技において必要不可欠になります。
サッカーでもバスケットボールでもラグビーでも速く走れることは
魅力の一つです。
しかし、速く走るにはただ脚を回転させればいい、腕を振ればいいのではありません。
いかに、エンジンが正しく作動するかが重要になります。
このエンジン部分が体幹部分になります。
昨日体幹とは呼吸筋ともいえるとお話しました。
呼吸筋はとても大きくまた、とても力があります。この大きな力を作動させるには
呼吸筋をいかに強化することが重要です。
特に腹横筋や横隔膜は身体を軸に安定化させる能力をもっています。
この筋肉がいかに身体ぶれを抑えるかが鍵になります。
走る時、身体は左右、上下、前後と様々に揺れて動きます。
確かに体重移動するのに、体重移動は不可欠です、しかし、大きな動作を脊柱が行うと
それを戻すために体幹の筋使うことになり結果、体重移動がスムーズにいきません。
また、姿勢が安定出来ない猫背などでは、脊柱の周りの筋肉が弱いと
姿勢を維持出来ない為に走りだす際のポジションが不明確になり
足裏で地面を正しくとらえることが出来ない為に、地面からの反発をもらうことが
出来ません。
速く走るには大きな原理が2つあります。
体重を体幹→股関節→膝→足首に伝える能力が一致すると体重を地面に対して
鉛直方向に押すことが出来ます。
2つ目は床反発。床から反発をもらうことで自分の力を100%前方へに推進力にすることが出来ます。
この2つを行うと脚は必然的に速くなります。
しかし、ほとんどのジュニア世代の選手が走る時に、背中が丸く脚をあげて下ろすときに
ブレーキをかてしまう動作になり、床反発では床をかくような動作になって走っています。
ですのでなかなか走る練習を毎日おこなっても速くならないのは、
踏む位置や押す位置がずれているためと言えます。しかし、このずれは脚ではなく
体幹から押し出されるときのエンジンとも言える部分からずれている為に
全てがずれてしまいます。
正しく地面に力を伝えるには、体幹(胸骨下部部分くらい)から地面を
押す感覚が重要です。
この感覚は呼吸筋が強くなり安定することで、胸骨下部のみぞおち部分から
押すことが可能になります。
現に脚の速い100mの世界的な選手ほとんど身体の肩~股関節までは
安定し、みぞうち付近から地面を押す感覚があるとのことです。
体幹力を鍛えることで、軸を安定させ、地面に正しい力を伝えることが
可能になります。
では実際のトレーニング方法をご紹介していきます。
①ウォールドリル
写真①では先日のトレーニングでしっかりと体幹部分を意識して
行うトレーニングです。壁を押して軸を安定させた状態で脚を挙げていきます。
この時に脚は空中に浮いています。
下ろす時も地面には着きません。この場面でも左の体幹を安定させ身体が左右に揺れないように
脚を上げ下げしていきます。
②ポゴジャンプ
体幹の力を高めたままジャンプをしていきます。この時に空中では
足首を背屈して地面に着く時に正しく地面を押す事を意識します。
体幹の力がついてくるとジャンプの時やウォールドリルでも身体の軸が安定してくるのが
わかります。軸が安定すると正しく地面を押すことが可能になります。
体幹力は脊柱を安定化させ、地面への力を正しく伝えることになるのです。
明日は反応スピードについてです。
是非、体幹トレーニングに興味がある親御様、選手の方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島