小学生、中学生で腰が痛いという症状はかなり競技を
続けるには危険です。
本来、15歳程度までは腰が痛いという症状はよほど
転倒などの原因がないと起きません。
中学生2年生程度までで腰が痛いというのはかなり深刻な症状になります。
高校生でも本来は腰が痛いというのはほとんど起きません。
しかし、小学生~中学生では腰が痛いというのは
腰のヘルニアや腰椎分離症などが考えられます。
特に症状が2週間以上続く場合はほとんどが、腰椎分離症か腰椎椎間板ヘルニアに
なっているケースが少なくありません。
本来小学生や中学生は身体が柔軟性で腰も大人と違い柔らかい竹のような
感じです。しかし、その腰の関節に痛みが出ている場合は
単なる筋肉痛や腰の捻挫ではないケースが多いのです。
腰は本来曲がる、伸展、回旋する動きがありますが、この動作を腰で行うと
腰へ負担が大きくなります、例えばバットを振る時、竹刀を振るときなど
腰を伸展して腰を回旋しようといる野球の選手や腰を伸展して竹刀を振る子供さまが
少なくありません。しかし、本来はバットを振る時も竹刀を振る時も、
テニスでラケットを振る時も、バレーボールでアタックの際も腰で打つ、回旋する
動作は無いのです。
しかし、本当は股関節と胸椎で伸展、曲がる動作が行われているのです。最近では
イスに座る時も腰を丸くして座るお子様が多くおられ腰で全ての動作を行う
習慣があります。
その為、競技でも腰が異常に反ったり、曲がったりしていて股関節を曲げる動作が
ほとんどできない状態になっています。また回旋系の競技では
腰を無理に回すことは禁忌です。腰は回旋動作はほとんど出来ません、構造上。
腰の伸展、回旋動作が多くなると腰への負担は日々大きくなり、
その結果腰の障害を伴うことになります。
①
上記写真①のような形で走る、動くお子様は少なくありません。
腰が大きく丸くなっています。
これでは腰の負担がとても大きくなります。
これを回避するには股関節を使う練習がまず必要です。
②股関節まげて維持する
写真②では仰向けになり股関節を90度曲げて、膝を110程度曲げて維持している
練習です。別名テーブルトップともいいますが、このように股関節を主動で動かすことが肝心になります。
この状態を維持するには腰は地面から離れてはいけません、腰が離れると股関節の角度も
変化していきます。
③股関節で立つ動作
写真③では椅子から股関節を曲げて立つ動作です。この時重要になるのは
地面に手をついて身体を前傾し股関節を完全に曲げることです。股関節が曲がることで身体は
前傾し立つことが出来ます。
④股関節を曲げて立つトレーニング
写真④では椅子ではなく股関節を曲げて座る、立つ動作を行っています。
この動作で重要なのは力ではなく動作で起きあがるということです。
身体は機能的に動くことで力は必要ないのです。
このようなに股関節を使って立つ、座るを行うことで股関節を普段から意識して行い
競技でも同じことが出来るようになるのです。
⑤⑥股関節を使う
写真⑤では身体を完全に股関節で曲げている所です。
写真⑥のゴリラと同じような体勢になっています。
本来はこのように動物は股関節を使って動いているのです。
腰が痛い、腰への障害は股関節の動きが出来にくくなると、制限が出現し
腰への負担が大きくなり、結果腰の障害を引き起こすことになります。
股関節を正しく使うトレーニングを行うことで例え、
腰椎分離症になっていても症状を改善することは出来ます。
動作が変われば痛みの症状も変わります。
これは私が長年トレーニングをしてきて思うことです。
腰の痛み、腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニアでお悩みの親御様
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トレーナー兼コーチ 野島