
奈良市アスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
高校野球の大会では沖縄尚学が優勝しました。おめでとうございます!
最近では野球選手でも速く走るトレーニングを積極的におこなっております。
速く走るには、野球では最初のスタートがとても大切です。
速くスタートを切るには、まず一歩目の足の着く位置、そして上半身のスイングがとても大切になります。
陸上ではスタートブロックで走る為に地面を押す癖がつきます。
しかし野球では、土のグラウンドで地面を押すのはなかなか簡単ではありません。
どうしても膝があがらないで足が後方に流れやすくなり、地面をとらえることが出来ません。
その為、速く走るにはまず地面を捉えることが大切になります。
走るには
①ウォールドリル
姿勢を維持するトレーニングの写真①をお薦めです。速く走るには最低限身体を前傾する必要があります。
しかし、その中で走るスキルで重要になるのは地面を捉える位置です。写真①のように鉛直方向に身体を倒す必要があります。
その中で足をあげるのと押すことを同時にイメージする必要があります。
このイメージを行うには、自分の姿勢が安定する状態で練習をおこないましょう。それが写真①のウォールドリルになります。
この状態を常にイメージするのです。
野球では基本塁間を走ることになるため、100m走ではなくおおよそ27mです。
30mを速く走れることが大切です。
この30mを速く走るには、スタートです。
スタートが遅いと30mではほとんど加速出来ないまま塁につくことになります。
では塁間を速く走るには
まずスタートで頭をあげないことです。
頭の位置を一定にしたまま走ることが大切です。
②スタートでの頭の位置
スタートでは身体の角度は45度前後が望ましいです。あまり姿勢が高くなると
地面を押す位置が垂直方向になりあまり速く進むことが出来ません。
写真②ではスタートして少し距離がありますが少し姿勢的にはいい感じです。
この姿勢よりも高くなると速くは走れません。
次に足を出来るだけ、スタートして遠くに出さないことです。遠くに出すと加速が出来ないままになり
膝が流れるようになります。
その為出来るだけ膝は前に出します。前に出すことで地面をより鉛直方向に押すことが出来ます。
膝は上でなく前に出します。1~2歩は自分の頭よりも前に出さない。
3~4歩で少し加速し5~9歩目で一気に加速していきます。
この1~9歩くらいでほとんど走る勝負がつきます。
野球では、盗塁や進塁やバッティング後に走る際に走る最初の速度がとても大切になります。
その為、足で地面を捉えるだけでは加速には不十分です。
③腕をコンパクトにスイング
腕をコンパクトにスイングすることでスタートの動きが違います。
野球は陸上ではありません、その為一気にトップスピードにのるには
スタートしてからの腕のスイングが
一歩目からコンパクトにすることが大切です。
腕のスイングを素早く行うことで初速を一気にあげることが出来ます。
そして最後にスタートの時の足首の角度です。
④足首の位置と姿勢
走る時最初のスタートでは足首の角度がこの写真④のように45度くらいで踵が上がった状態で
地面を押すことで身体の体重を一気に斜め後方に押すことが出来ます。
この足首の角度をイメージするためにも写真④のようなウォールドリルでこの状態を維持できるように
練習しましょう。
野球でも走攻守とそろっていた方が最近の選手では求められます。
特に足の速さは盗塁だけでなく守備などにも影響するため出来るだけ速くなることが
野球でのパフォーマンス向上にもつながります。
最近では走る、打つ、投げる選手が増えてきています。
是非、速く走る、動くことが出来る練習をおこなっておきましょう。
みんなまだまだどんどん速くなりますよ。
トレーナー兼コーチ野島