
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
先日タグラグビーの大きな大会に参加してきました。コーチとして。
その中で感じるのはジュニア期の子供の成長は私の予想を突然打ち破ることがあるということです。
ジュニア期の成長では、コテンパにやられてみんなの気持ちが変化すると
子どもは試合の中で大きく成長します。
特に強豪チームと試合をすることで、今迄とはあきらかに違う動きを出来るようになる。
これがゴールデンエイジ期に起きる覚醒でしょう。
今迄積み上げてきた練習がある日、強いチームによりより引き上げることが
あります。これは強いチームと試合をすることで、自分の持っている能力が
相乗効果として引き伸ばされることがあります。
これにはきざしがあり、子供達の気持ちが強くなりたいと思い、
普段の練習を行うことで今迄出来なかった少しの所で速く動くことが出来るのです。
しかし、これにはきちんとした理論があります。
それは基礎練習です。
基礎的な身体の使い方を徹底して行う、これがいずれ自分の物になると、自分では
信じられない動きに繋がります。
基礎的な練習はなかなか子供は面白くないかもしれない。でも基礎的な動作の積み重ねが
様々な場面で自分のプレーを助けることになるのです。
私がジュニア期のお子さまに常に伝えているのはその基礎的なドリルです。
特に股関節の使い方が上手くないと実践での試合では速く動くことは出来ません。
股関節を使い続けることで、試合の最後まで身体を機能的に動かすことが出来るのです。
それが膝や腰で身体を動かしていると最初の時はあまり感じませんがいずれ
身体への負担が大きくなり動きが重い通りに動かなくなります。
これが代償動作からくる身体への大きな負担になるのです。
その為基礎的な股関節の使い方を徹底的に覚える、この股関節の動きこそが
次のステージにつながるのです。
私のラグビースクールの子供たちは小学生3~5年生です。
しかし6年生のチームと互角程度の動きを昨日の試合では魅せてくれました。
これは基礎ドリルの練習の結果です。
他の競技の選手、サッカー、フィギュアスケート、野球、テニス、バトミントン、水泳、陸上、ラグビー、柔道、剣道
様々な競技の選手が夕方から毎日レッスンをされています。
全ての競技に通ずるのはどれだけ基礎的なドリルを習得できるかです。
その基礎が正確に出来るようになると競技の特性の動きを習得するのも時間がかかりませんし、より高度な
動作を覚えることができるのです。
ジュニア期では動作の正確な動きをどの関節で使うかを覚えることがとても大切です。
その為には基礎ドリルを、毎日5分でも行うことです。
脚が速くなる、速い球を投げる、速く泳ぎたい、速くジャンプしたいなどすべては基礎的な動作が出来てこそ
どの部分をよりイメージして使うかが理解できるようになります。
①パワーポジョション
一例ではありますが写真①のパワーポジョションでは体幹を安定させ、股関節のヒンジ動作と
足裏の3点支持があって地面を支えることが出来ます。このポジショニングを正確に行うには
地面をどの部分で支えているかの感覚を、毎回イメージする必要があります。
しかし、このポジョションが正確に行えることで、ほとんどの競技でのスタートが決まります。
走る、打つ、投げるなど。
簡単そうに見えるこの基礎的な動作に本当は多くのことがつまっているのです。
その応用が競技につながります。
実際パワーポジョションが出来ないと速く動くことは出来ません。
パワーポジョションとは一番パワー発揮できる姿勢という意味ですので。
是非、ジュニア期に基礎的なドリルを覚えましょう。競技レベルを一段も二段階も引き上げることができます。
コーチ兼トレーナー野島
奈良から世界を狙う選手を育成する