奈良市のリハビリトレーニングasukaトレーニングクラブです。
奈良市でリハビリのトレーニングを行っております。
特にスポーツ傷害を専門で行っております。専門は腰部、膝関節、肩関節、股関節になります。
今日はその膝関節についてです。
膝とくに前十字靭帯損傷からの競技復帰になります。
現場でのトレーナー時代から多くの前十字靭帯のリハビリを現在もおこなっておりますが、
前十字靭帯は靭帯の構造上、関節内靭帯の為、なかなか断裂すると自力で回復して
競技復帰というのは簡単ではありません。専門の機関でのリハビリが必要になります。
特に前十字靭帯の損傷は再発する可能性が高く、手術をしても再損傷する可能性が
かなり高いと言われています。
その為、競技復帰を行うには専門的なトレーニングが不可欠になります。
まず保存的なリハビリと術後のリハビリと2つあります。
しかし、どちらも行うことは大きくは違いません。
まず最初におこなってほしいのは
動作の見直しです。前十字靭帯の損傷の多くが膝の捻転動作になります。
本来、膝にそのような動作は出来ません。これを行えるのは股関節になります。
しかし、競技で足裏を固定した状態で身体を回旋する動作を行うことが
競技では少なくありません、しかし、ここで大きな問題はその回旋動作を
無理に行うと膝に前方にある前十字靭帯がねじられることになります。
それが限界値を超えたときに断裂や損傷になるということです。
①②ピボット運動
本来、方向転換の時にはピボットと言われる運動が必要になります。
この運動を行うことが難しいと、現実的には股関節ではなく膝を酷使することになります。
写真①②では、つま先、膝蓋骨の向きが同じ方向になっています。このような
状態で方向転換をおこなっている限りは膝の靭帯を損傷することはほとんどありません。
逆にこのような動作を普段できていない場合はいつ膝関節を痛める危険性は誰にでもあります。
これは競技だけでなく、一般の生活においても言えることです。
競技では特に方向転換の多い、バスケットボール、サッカー、ラグビー、ハンドボール、
ラクロス、バレーボール等では前十字靭帯損傷の傷害が多いといえます。
実際に現場で断裂する場面を見たことがありますが、方向転換を膝でおこなっているときに
ほとんどがなっています。
では、どのようにして予防やリハビリトレーニングを行うのか。
まずは股関節の動作を正しく覚えておくことが大切です。
競技においては両足を同じ位置でとまっていることはほとんどありません。
③④⑤
方向転換の時には片足での加重になります。特にこれがレベルが高ければスピードも
当然速い状態からの切り返し動作になります。
しかし、この時に写真③④⑤で見て頂きたいのは、膝とつま先の方向と股関節の動きになります。
股関節でスピードを止めるブレーキ動作が入っています。そしてつま先と膝の向きは同じ方向に
あります。このような動作を行うことが重要になります。
股関節は片足で立つ時に、ローテーションしていきます。要は回転していきます。
この回転をうまく使うことで膝の回旋動作を抑えることができるのです。
これは他のテニス、バトミントン、空手、なども全て同じ動きになります。
まずは、この動きを習得していきましょう。
⓺シャッフル動作⑦⑧横から縦の動き
股関節の動きをイメージする為にも横の動き、横から縦の動きをトレーニングしていきましょう。
股関節に正しいヒンジ動作とローテーションをかけていくことを普段のトレーニングで習慣づけましょう。
動きがイメージできてから負荷をかけていきます。
まずは動作をどのようにすれば一番スムーズに身体が動くかをトレーニングすることが先決だと
私は思います。その後負荷をかけたりスピードをあげてトレーニングしてきましょう。
前十字靭帯損傷は選手の競技人生に昔は大きな影響を与えていました。
しかし、最近の研究でトレーニングの内容が進化し保存でも競技をされている方も
います。競技復帰にはまずは動作を改善するトレーニングを行うことを
お薦めします。
当クラブでは膝関節の専門のリハビリトレーニングを行っております。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ 野島