今日は最近膝の痛みでのお問い合わせが多くあります。
膝の痛みは、生活する上で非常に痛みがあると生活環境を制限することになります。
今日は60代からの膝の痛みを改善するリハビリをお話していきたいと思います。
何故60代からかといいますと、膝の痛みはおおよそ、50代くらいからじわじわ現れます。
50代から60代で筋力低下はみるみる衰えてきます。
しかし、なかなか本人様が実感することはなく生活をされておられ、結果
60代ごろから痛みが激しくなり、注射や投薬、サプリで痛みをなんとかしようとされる方が
少なくありません。しかし、サプリに関しては医学的な根拠が少なくなかなか成果をあげるのは
簡単ではありません。注射も毎週のように打つことで段々とその効果も薄れてきます。
ではどのように痛みを改善するかそれは自身の動作を改善することが重要になります。
痛みの大きな原因は姿勢です。姿勢が崩れることで膝への負担は大きくなります。
その崩れる、まず源は足裏の意識にあります。
膝の痛みのある方にはいくつかの共通点があります。
①歩行時にほとんどブレーキングを膝のみでおこなっている。
②立つ、座るときに股関節、背筋をつかっていない。
この2点があげられます。
まず①ですが歩行は本来ブレーキ動作を行いながら行うことが本来の動作です。
膝ではなく、足裏をきちんとブレーキ動作の代わりにすることで
歩行のスピードを止めることができます。
その為には足裏の3点支持を意識することが必要になります。
図1
図1のように足裏の3点を意識することでストッパーの役目を呈する為には
指先を普段からパーにすることが重要です。パーにすると指先は基本地面にはほとんど
接地しなくなります。
膝が痛いかたは指先が曲がり体重が指先にありほとんど歩行を止まることが出来ない
状態で進んでいるのです。
これでは膝が前方にスライドしていき、膝が大きく前方にいくことでかすかにブレーキをかけていますが
膝への負担はとても大きく、階段などでは自分の体重以上の負荷をかかっていることになります。
まずは重心位置を足の真ん中に移動させるにもあしの指をパーにしていくことが必要になります。
次に②の場合ですが立つ座る動作では、本来股関節を背筋がとても重要になります。
①股関節で立つ
本来立つときも座るときも
股関節の力と動作で行います。
立つ時には写真①のように本来は股関節が曲がっていることが理想です。
②③立つまでの動作
写真②③では椅子からお尻があがり立ちます。
このときに使用している筋力が殿筋と背筋になります。
特に殿筋を意識することは股関節を使うことになります。
この殿筋や背筋を意識することで姿勢を維持する筋肉を強化することになります。
膝の痛みはまず自分の動作をブレーキ出来る足裏、そして動作の始動で必要となる
殿筋、背筋と股関節から動き出すことが出来れば、痛みは改善されます。
これが60代のではは特に太ももの筋力向上やウォーキングをすれば痛みが改善
できると思わる方も多いのですが、太ももの筋力はそれほど関係ありません。
またウォーキングも足裏の意識がないと膝を更に痛めることになります。
正しい動作を筋力の強化で膝の痛みを改善しましょう。
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トレーナー兼コーチ 野島