
奈良市ジュニアアスリート、スポーツ傷害専門トレーニングのasukaトレーニングクラブ。
夏休みに入り、ジュニア選手のトレーニング、治療の予約が少し増えております。
ジュニア期の怪我は安易に考えない方がいい。
今迄多くのスポーツ選手を見てきて思うのは、才能で通用するのは
中学生まで、トレーニング頑張っても高校生では記録が伸びない、パフォーマンスがあがらない。
才能には限界があります。
”努力に勝る天才なし”
競技で学年があがる度に必要になるのは、きちんと考えて行動する能力。
そして毎日の努力です。
それは野球ならただバットを振る?これはみんなが出来ること。
バットを振る時に何をイメージするのか、そして体の使い方を常に意識したフォームかどうか。
この考えことが毎日100回スイングするとして30日で3000回、1年で36000回になります。
ただ振るだけでは36000回でも大きなパフォーマンス向上には難しくなります。
身体の使い方、スイングの軌道などを意識して行う、そしてその中から効率のいいスイングを
見つけることが必要になります。
このように競技では、考える、認識する能力が必要になります。
今日は、野球で多い腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニアからの競技復帰についてです。
特に投手に多くみられます。
腰椎の分離症は一種の疲労骨折になります。
ヘルニアは腰椎の椎間板がつぶれた状態になったいます。
両方の症状として、
①腰部の痛み
②下肢の痺れ
③下半身の筋力低下
などがあります。
ではどのようにして症状を緩和するのと、今後予防していくのか。
まず動作を変えましょう。
投手の場合、腰椎への負担の大きい投げ方が大きな原因になります。
投球時に股関節で回旋動作をしていないケース少なくありません。またセットポジションなどで
きちんと体幹軸が安定しないと投球動作では腰への負担が大きくなります。
①軸脚で支える力
まず写真①のように軸脚で支える能力が大切です。特に左臀部をしっかりもちあげて右脚で支えることが
出来る、この状態を30秒が維持できるようになりましょう。
この状態ですぐにグラグラしていると脊椎の動きが安定しないまま投球に入ることになります。
それでは腰へ負担が大きくなります。
②③股関節の回旋動作
次に股関節の回旋可動域がとても大切になります。
股関節回旋を伴う動作では、写真②③のような進行方向に両膝、つま先が同じ方向に向けるだけの可動性が
必要になります。
股関節の可動域が正しく出来ることでより回転を正確に行うことが出来ます、しかし股関節の可動性が小さいと
どうしても股関節ではなく腰で回旋することになりそれでは腰椎への負担が大きくなります。
④胸椎を回旋する投げ方
最後に股関節の回旋動作が正確に行えることで胸椎の可動性を最大限発揮することになります。
この胸椎の動きが出来ることで、投球時の腰部への負担を大きく軽減できるのです。
腰椎の分離症、ヘルニアになっても全然野球は出来ます、しかし、同じ動作を繰り返すと
結果パフォーマンスを向上することが難しくまた、投球を続けることが難しくなります。
その為、出来るだけ早期に投げ方を改善し、また関節の可動性を正常に行うトレーニングが不可欠です。
この他ににも体幹を強化することで更に腰部への痛みをほとんどなくすことが出来ます。
今迄多くの選手がトレーニングで改善されました。
腰椎椎間板ヘルニア、分離症で御悩みのお子さま、親御様早期の動作改善と体幹強化をお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島