
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日はラグビー、タグラグビーでのパドリングについてです。
パドリングを行うことが最近では小学生でもミニの試合やタグの試合でも珍しくはありません。
それだけ様々な情報が子供達にも浸透しているのだと思います。
しかしなぜパドリングをするのか、又、どのような方法でパドリングを行うかはなかなか難しく
子ども達にも理解が難しい面があります。
パドリングは特にラグビーだけが行う特別なものではありません、サッカー、バスケットボール、アメフトなどでも
行われる動作になります。
パドリング動作とは別名ジョッキング動作とも言われます。
この動作を行う理由はブレーキをかけるために行う一連の動きと言えます。
ブレーキをかけるときに本来は両足で急に止まることは安易なことではありません。その為
とまる時には段階を踏んで止まることで相手の近くで止まることが出来ます。その為相手の距離を詰めていないのに
とまったり、逆に止まり切れていないと相手の動きを止めれなくなります。
このパドリング動作は股関節を動かすことがとても大切です。
またブレーキ動作の為相手との間合いを詰めながら踵を完全につける意識が必要です。踵が浮いている状態で
パドリングを行う選手をみますが、これはパドリングではありません。
ただの脚を速く動かすだけの動作になります。
完全に踵をつけて相手の横の動きに対応するため完全に脚を止めることはしません。
脚を小刻みに動かして相手との間合いをつめて相手が移動した瞬間に脚から前にでてタックル動作やタグをとります。
①~③とまるトレーニング風景
まずいきなりパドリング動作を行うのは難しいの動かずにその場で止まる練習をしましょう。
①のように完全に止まった状態から②のように片足で止まる、③のように両足で止まる練習をしましょう。
この動作が静止した状態で出来ないと動きながらではなかなか行うのは簡単ではありません。
まず静止している所から行うことが出来ると動きながら行います。
まず歩行から始まり目標の位置で止まる練習をしましょう。このとき先程も述べましたが踵を浮かした状態では前のめりに
なるので踵を浮かさないで脚を小刻みに動かしていきます。
④⑤ブレーキをかけながらとまる練習
脚を前に出してブレーキをかけながらとまる動作に入ります。その足裏の第2趾付け根付近で
地面を押して股関節で脚を動かしていきます。
このとき足裏をパーにして足裏全体で地面を捉える練習をしましょう。
このパドリング動作を正確に行うには、どの指につけ根に体重をのせるか、股関節で動かして脚を動かすイメージで
おこないましょう。
このようにパドリング動作は意識するポイントがずれているとただ脚を動かすだけの動作になります。
それでは相手の動きに対応することが出来なくなります。
相手の動きに対応するには、足裏の意識、股関節の意識、踵を浮かさないなどの基本的なスキルを
まずは練習しましょう。それが最終的にはパドリング動作の上達につながります。
コーチ兼トレーナー野島