奈良市 ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
最近は、ジュニアの様々なスクールが増加しています。しかし、なかなかスクールでも
そうですが、競技に選手のレベルをあげるには、競技のスキルをあげることが小学生の
全てになっているクラブもあります。
しかし、ジュニア期特に小学生8歳前後~14歳前後には、本当にそのスキルを行う
必要があるか疑問な部分もあります。
これは一例ですがサッカーで週6日練習 1日は試合で週7日行う。これでチームが
強くなっても本当に身体の動作などが習得出来ているのかどうかは疑問です。
結果中学、高校でサッカーを継続していない子供さんも少なくありません。それは
怪我です。
どうしても小学生中学年から中学生の頃は成長期になります。この時期は身体の成長だけでなく、
動作を覚える成長期でもあるのです。しかし、この動作とは様々な動作を行うことを指します。
投げる、蹴る、走る、跳ぶ、など色々なことを本当は行う時期です。
特に最近のお子様はオスグッド、捻挫、膝の怪我、腰の分離症など15年前と比べても
断然増えています。
これは競技のレベルをあげるときに必要な身体の基礎的な動作や能力が育成できていないのに、
スキルを求めるあまり、出来ないことを無理に出来るようにしていることが原因です。
これで1年、半年も練習がまともに出来ないと中学生になるころには、怪我で苦しむ傾向になります。
しかし、以前来れらていたお子様で小学生で腰の分離症で1年間しっかりとトレーニングを
行ない、身体をきちんとつくってからまた競技に復帰している子供さんはその後も大きな怪我をなく
今年のサッカーの全国大会に出場するお子様もいています。
これは成長期に一旦はサッカーから離れましたが、しっかりと動作を修正に怪我をしない身体づくりに
1年間かけた結果だと思います。このような現象は数多く当クラブでは見られます。
練習を毎日行うには、身体をきちんとつくる動作づくりが必要です。
当クラブではこの基礎体力、基礎動作にとても時間をかけます。この基礎ができる選手ほど
中学、高校でさらなるパフォーマンスアップとなっているのです。
では実際にどのような基本動作の運動をトレーニングすることがベストになるのか。
まず
①股関節の使い方
②体幹姿勢
③肩、胸椎の関節の使い方
④足首の使い方
⑤地面を押す方向
この5つがとても重要です。
走る、動く、投げる動作では動作のルールがあります。
これはメカニズムとしてほぼ確定しております。ですのでこの動作を知らずに競技を
行なうことは、練習時間の効率から考えてもあまりいい選択とは言えません。
基礎動作を覚えることでより競技に活きてくるのです。
今日は球技系について。
投げる動作、蹴る動作などは全てこの5つの動作のどれもが大切ですが
ここで一例をあげて説明をしたいと思います。
例えば、速く移動したい場合、ほとんどのお子様は前脚ではなく後方の脚に体重が
乗っています。しかし、これでは一歩目の動いた時に、前方の脚は身体の後方で回転する為に
速く移動することための地面反力をもらうことが出来ません。
ですので速く走るには、前方の脚の膝が前に飛び出して身体の下に空間が必要になります。
① 身体の下の空間
写真①ではスタートのときの陸上です。股関節の下方を見てください。
脚が回転するスペースがあります。これは膝は前方に移動させることで脚の回転する空間をつくっています。
このように走ることが出来ないと実際に地面を進行方向の逆側に押していく走法は出来ないと言えます。
この動作を行うには走る練習ではなく、脚の位置をどの部分に置くかがとても大切です。
写真②ヒップロック
写真②では、走る動作での脚の位置の練習です。
膝をしっかりあげて踵は股関節の下方に位置しています。この
動作を行うには地面をしっかり軸脚で押す、そして、身体の重心位置を高く保ち
骨盤の位置を左右ともにフラットにしておく。このことが走る時に先ほどの
写真①のように、脚が股関節の下方で回転する基礎になります。
このヒップロックは多くの選手が実行しラグビーの日本代表選手や欧米でサッカー選手でも
実践しております。このような動作が5つ程度あります。
この基礎的な動作でを正しく習得してみて下さい。
数カ月もすると今までとは違う形で走ることが出来ます。
それは自分の体重移動がよりスムーズになることと、自分の身体の軸ブレがすくなくなるためです。
是非、基礎的な動作運動を覚えましょう。そうすればだれでも速く走る、動く、投げることが
出来ますよ。
トレーナー兼コーチ野島