奈良市から世界に発信。
動作から競技力・健康を推進するasukaトレーニングクラブ。
今日は速く走るシリーズです。速く走ることは競技においてはとても重要です。
でもただ速く走るのではなく、競技の特性に活かせる走り方これが大切かと思います。
例えば、陸上とサッカーでは走ることには違いがありませんが、走る距離や競技特性が違います。
その為、陸上での走り方が全てにはなりません。
走るなかでも、どのタイミングで走るかが重要であり、その走るタイミングに自分のトップスピードを
もってこれるかが鍵です。
特に速く走る為には、ただがむしゃらに走っても速くなりません。また
未就学時のお子様で走り方がぐちゃぐちゃのお子様には走る前の体幹力を鍛える必要もあります。
小学生でも1~2年生くらいは、自分が走りやすい走り方でおこなっています。
全てを変えるのではなく、学年に対応した走り方の動作をかえましょう。
小学2年生のお子様が、全日本クラスの選手の走り方を真似しても筋力や骨格などが違う為に
あまり大きく参考になりません。
小学生の1~2年生では、走る時にほとんどのお子様が膝で走ります。
これは膝を曲げるという行為がとても楽で簡単であるからです。
しかし、この走り方を4~6年生でもしていると成長期にオスグッド病で膝を痛める
ケースがほとんどです。特に速く走るために、毎日サッカーなどで練習し
しらずしらず膝に違和感がくる、そしてきづいたときには、膝が痛く走るにも大きく影響を
及ぼし、数カ月まともに走れないケースもあります。
その為1~2年生の時は脚がそれほど速くならなくても動作を正しく修正することが
大切です。特に股関節は現在の生活ではほとんど使うことをしなくなっている為に
しゃがむ動作が苦手なお子様も少なくありません。
まずは股関節の可動域を正しく使えるトレーニング練習が必要です。
また、体幹の安定性を伴うことは将来的に様々な動作の基礎ベースとなります。
特に背筋系の動作を小学生から意識しましょう。
走る時には基本は地面を押すという行為が必要です。
しかし、なかなかこの地面を押すという行為は小学生には簡単そうで
そうではありません。それは、脚で押すというイメージが強く結果
地面を長い時間足裏が接地しているケースが多く、それでは脚が前方にはでません。
その為、体幹を安定させる為のトレーニングが必要になります。
体幹を安定させるには、背中をどれだけ意識できるかが鍵になります。
①走る時の姿勢
走るときに①のような姿勢で走りだします。このとき、胸椎と言われる部分が丸くなると実際は
走るときの地面を押すベクトルが↘ではなくまがった湾曲のベクトルになります。
それでは、走る時に地面を押す力が伝わりにくくなります。
その為姿勢を維持する関節の動きがとても大切です。
②胸椎を意識してのトレーニング
写真②では股関節で地面を押すトレーニングです。このときに背部を注目してください。
背部をしっかり意識することで、より脊椎のアライメントが正しい位置になるために
地面をより強くおせる体幹をつくることができます。
このようなトレーニングは小学生でも行うことが出来ます。
またこの背部を意識することはすぐにはこの姿勢を走るときには
つくれないかもしれませんが、練習することでこの姿勢を維持することができます。
小学生では、まずこのような基本的な体幹を意識することが大切です。
③股関節の可動性のトレーニング
写真③では股関節のトレーニングです。この時股関節をまげてしゃがんでいきます。
その為、背中がまるくならずに股関節を動かすことができます。
⑤トレーニング風景(体幹力)
写真⑤のように股関節の地面を押すときの姿勢をおこなっています。
写真⑤の姿勢を維持するのに、かならず腕を挙げた体制で姿勢を維持することができるか
どうか。そのためには①股関節の可動性②上半身の特に胸椎の強さが必要になります。
まずは走る前にこのような姿勢ができるかどうかが、最終的に小学生の高学年になったときにも
身体が大きくなっても姿勢を保てるかになります。
次回2回目は体幹の意識から次へのシフトをどうするか。小学生~中学生にかけての
トレーニング方法になります。
トレーナー兼コーチ野島