奈良市のジュニアトレーニングジム、asukaジュニアトレーニングアカデミーです。
競技で肩の怪我でなかなか競技復帰に時間がかかる、復帰してもなかなか肩の状態が
万全にならないなどのご意見少なくありません。
肩の関節は、捻挫、脱臼、インピンジメント症候群などのスポーツ傷害が
おきます。特に多いのはコンタクト系スポーツの脱臼などと野球やバレーボールなどの
投球動作による肩のインピンジメント症候群です。
肩の関節は常に重力に対して耐えている為に、普段から大きな負荷がかかっています。
また、運動動作で特に胸椎の動きが正常でないと肩甲骨と上腕骨の位置関係が正常でないとなかなか
傷害の予防を行いにくいことがあります。
①肩甲骨と上腕骨の位置関係
肩の関節は鎖骨、上腕骨、肩甲骨、でほぼ構成されています。
※胸骨、肋骨も関与。
この肩甲骨は普段は肋骨に完全に付着しておらず、少し浮いているような
感じになっています。この肩甲骨が左右上下に動くことで肩の動きに大きな影響を与えます。
特に上腕骨が上方に向かうには肩甲骨が下制する必要があります。
この下制が出来ないと肩甲骨と上腕骨が衝突することになるのです。
実際骨自体がぶつかるのではないのですが、そこに付着している軟部組織に影響をあたえます。
また、このような状態で投球動作などを行うと靭帯や肩の深層筋と言われるローテーターカフを
痛めることになります。
しかし、現在のリハビリで多くがチューブトレーニングを推奨されています。
確かにチューブトレーニングも効果があるのですが肩の関節の構造が猫背などの姿勢で形づくられていると
どうしても肩のローテーターカフへの刺激が弱まりアウターである三角筋などへの負荷となります。
ではどのようにすれば肩の怪我の予防をすることができるのでしょうか。
まず肩関節よりも普段の姿勢を見直す所から考えていきたいと思います。
肩甲骨の位置がとても重要になります。
まず姿勢で肩甲骨が上方に挙上しやすいとどうしても投球などの場合、
上腕骨と肩甲骨部分へのアライメントがうまく機能出来ません。その為
肩甲骨だけでなく胸椎、肩甲帯と言われる部分全体の見直しが必要です。
①胸椎の運動
その為、投球やバレーボールなどのアタック時の運動動作では
胸椎が正しく伸展しての動作が必要となります。しかし、この部分が普段の姿勢でも崩れていると競技中だけ
胸椎を伸展し続けるのは簡単ではありません。その為、普段からのトレーニングは欠かせません。
特に、この胸椎部分が普段は屈曲体勢になっている為に、胸椎の伸展への位置づけは不可欠です。
②③胸椎の伸展動作のエラー
写真②は胸椎が正しい状態で伸展しています。その為肩甲骨が下制しています。
しかし、写真③は同じような姿勢ですが胸椎が十分伸展できていない為に
肩甲骨が下制しきれていません。これが投球などの競技中にも必ず同じようなことが
おきます。写真②がチューブをもち意図的に伸展を行うことをトレーニングしております。
このように横からみただけでもかなり伸展しているケースとそうでないケースでは違いが出ます。
特に投げる動作やアタックのような動作では一瞬の為、少しでも肩甲骨が下制しきれていない状態で
行うととても速い速度で運動の場合、肩関節にかかる負担は大きくなります。
これが投球傷害やアタック時の肩の傷害になることはすくなくありません。
コンタクトプレーでは防げないこともありますが、この姿勢を正しくすることは肩周辺の筋肉を
強くすることに結果なります。
当クラブでは肩関節では胸椎伸展時でのゼロポジショントレーニングを中心に行います。
※上腕を120~140度程度挙上した位置で、上腕骨への内旋、外旋ストレスがない状態の所、
この位置ではローテーターカフへのストレスがかからない状態で関節が安定することが出来ます。
アメリカではこの位置でのトレーニングを中心に行われています。
このゼロポジションでのトレーニングを様々なツールを使いおこなっております。
その為、肩関節脱臼、亜脱臼、捻挫などのリハビリでのスポーツ傷害予防となっています。
肩関節のスポーツ傷害で御悩みの親御様、選手の方気軽にご相談してみてください。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ 野島