リハビリトレーニング、水泳での腰の痛みからの回復トレーニングとは。

今日は水泳での腰の痛みのリハビリトレーニングについてです。

水泳では、バタフライや平泳ぎで腰を痛めることが少なくありません。

特に多いのがバタフライです。

ドルフィンキックを行う時に、どうしても腰を使ってのキック動作になります。

その為、腰を痛める可能性が高く、ドルフィンキックの動作を正しく習得する必要があります・

 

また平泳ぎも腰を痛めるケースが少なくありません、股関節でのキック動作でどうしても

腰を使いがちになるのです。

 

特に水泳では水の浮いている為に、地面を強く押すことが出来ません。その為にどうしても

動作にエラーがおこると腰への負担が大きくなります。

 

①②胸椎の動き

バタフライでも平泳ぎでも同じですが、

腰の痛みのある選手は腰でほとんどの動作を行っています。しかし、本来は腰ではなく

胸椎と股関節で泳ぎます。

まずは胸椎です。

写真①②では胸椎の回旋動作を行っています、このときに重要になるのは、

股関節の動きはロックして胸椎だけの動きでストレッチポールを動かしていきます。

③④胸椎の伸展動作

次に胸椎の伸展動作です。胸椎が伸展する機能がとても重要です。

水泳では前に進む時に、この胸椎の伸展動作が強いほど前方への推進力が大きくなります。

逆に胸椎の伸展動作が小さいとなかなか前に進むことは出来ません。

これは胸椎の伸展が脊柱自身を引き上げる効果があるためになります。

 

⑤股関節の伸展動作

 

次に股関節の伸展のトレーニングです。

股関節は基本伸展する動作が基本になります。

腰ではありません。腰はもともと伸展しています。その為それ以上伸展する動作が入ると

腰の可動性が保てなくなり、腰部に付着している筋が硬くなり痛みの

原因になります。腰部の筋に血流障害になります。その為基本は腰は伸展せずに

股関節を伸展する動作を行いましょう。

写真⑤では腰を伸展しているように見えますが、実は腰ではなく股関節が伸展し胸椎も伸展している為

腰はほとんどフラットな状態になります。

 

水泳ではこのように腰を伸展しない為の動作トレーニングは不可欠です。

特に小学生~中学生1年生くらいまでは腰の骨も柔軟性があるので竹のように

しなるのですが、中2年生くらい~高校生になると腰の骨の成長が少しつづ硬い骨に

変化していきます。その為、小学生の時と同じような動作でトレーニングを行うと

腰への負担は大きくなります。

 

特に腰を痛める選手はおおよそ中学生以上になります。もし、腰が2週間以上痛む場合は

基本腰椎のヘルニア、分離症を疑うケースになります。

その為痛みが発生したら動作の確認を行いましょう。

股関節が使えない選手は

完全にしゃがむような動作が出来にくくなっています。

 

⓺股関節の柔軟性テスト

写真⑥はフィギュアスケートでのスピーンでの写真ですが

実際に腰が痛い選手などは片足をあげて片足でしゃがむ動作はなかなか出来ません。

 

得にしゃがむと踵があがる、後方に転ぶ、つま先が過度に外にむく選手は

股関節の柔軟性に問題があります。

水泳で泳ぐと腰が痛い、腰の痛みを改善するには股関節、胸椎の動きをまずは

見直してみましょう。そうすることで痛みは改善できます。

 

競泳、水泳で腰が痛い、腰の痛みが気になる方は気軽にお問い合わせください。

asuka-sports.com

トレーナー兼コーチ 野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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