スポーツ傷害を治す、膝の靭帯損傷からの競技復帰トレーニング。

スポーツ傷害でも多いと言われる膝の傷害。

特に最近では小学生でも大きな怪我をおこすことが少なくありません。

 

これは身体の動作があまりうまくいかずに動作のエラーが続いていた結果とも言えます。

しかし、本来このような怪我は予防をきちんと行うことで回避できます。

特に小学生で怪我をすると、その後の競技でも複数回怪我をし結局は自分の

満足にいくようなプレーを出来ないで引退することも少なくありません。

 

特に膝では前十字靭帯損傷は競技だけでなく、その後の私生活でも大きな影響を

受けるかもしれません。

では、実際に怪我を予防するには、身体の正しい動作を覚えることが必要です。

 

私も多くの小学生をトレーニングしてきましたし、現在も行っていますが

全て怪我をまずしない身体をつくることから入ります。

最初に行うこととして重要なトレーニングは

①関節の可動性の確保。

②体幹部分の安定

③正しい動作の順番を覚える

この3つのことが重要になります。

特に最近の小学生では関節が硬い子供さんが多くみうけられます。

 

特に足首、股関節、胸椎。この3つの関節が硬いとその影響は

肩、腰、膝の傷害に繋がります。

テストとしては

完全にしゃがむ動作が出来るかどうかです。

①しゃがむ姿勢

しゃがむときに膝がつま先よりも内側に向かう、又は

踵があがる。腰の高さが膝の高さよりも下方にいかない。

しゃがむと後ろに倒れるなど。

などがある場合は完全に股関節、足首の可動域の制限がかかっています。

正しい姿勢でしゃがむことが出来ない間は競技での怪我を行うリスクは

減らないと思います。

 

特に小学生で硬いと中学、高校にいくと更に硬くなるでしょう。

これでは無理に身体を捻る行為などで怪我のリスクをあげてしまいます。

次に胸椎です。胸部と膝?関係あるのかなぁと思われますが

とても関係があります。それは胸部が曲がった状態ではその後の身体の

動作においても膝に影響がきます。

 

②胸部が曲がった姿勢

胸部が曲がった状態ですと、胸椎と腰部の境目に大きなストレスがかかります。

その為、胸椎がまがっていると膝も前方に移動しやすくその結果

膝に大きな負担をかせることになります。

 

③胸椎の可動性のある場合

しかし、写真③のように胸椎の可動性がある場合では

股関節に体重がかかりやすくなり膝関節への負担が大きく減少します。

このような胸椎を意識することで股関節部分の可動性も高めることに

繋がります。

逆に胸椎が硬い子供さんは股関節をあまり使わない傾向があり

膝が大きく前方、内側に移動しながら動作を行うことが多いのです。

それでは膝への負担が大きく膝の靭帯損傷のリスクがあがります。

 

小学生ではまず可動域を確認する必要があります。

次に体幹部分です。

体幹部分は大きな筋が付着し身体のコントロールセンターでもあります。

その為、体幹部分をどれだけしっかりと強化することは

四肢を使う時に自分の思うように動かせるかに影響します。

 

特に最近では猫座、反り腰の子供さんも多くそのことが膝への影響を

及ぼします。

体幹部分ではまず、ハイハイ動作をおこなってみましょう。

④ハイハイ動作

ハイハイ動作の時に腰が曲がる、そるようなあら体幹部分が弱い可能性があります。

本来は写真④のように脊柱ラインはフラットな状態がベストです。

このハイハイ動作は小学生でも出来るトレーニングですし、

四肢をうまく使うことができるには体幹部分でコントロールしようとしないと

出来ません。

 

膝の怪我を予防、又は怪我後の競技復帰には必ずこの関節の可動性、体幹の強さを

確認する必要があると思います。

そうでないと同じ怪我を繰り返す危険性もあります。

 

膝の怪我からの競技復帰でお悩みの親御様気軽にお問い合わせください。

asuka-sports.com

トレーナー兼コーチ 野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。