今日はお子様の運動能力向上のトレーニングについてです。
当クラブでは様々な見解、検証、過去の実績、世界での運動研究をもとに
速く走る方法を日々追い求めてトレーニングしております。
その中で速く走るには特にジュニア世代ではいくつかのポイントがあることに
気づきました。
現在は様々な動画が配信されています。しかし、なかなか大人向けての動画が
多くお子様がすぐに活かせるには難しい内容が多く感じます。
ジュニア世代特に6歳~13歳くらいまでは筋力で走るというよりは
身体の動作の使い方で走ることが重要です。
ただがむしゃらに練習しても速く走ることは出来ません。
小学生時代に足が速くなるのは、どのお子様でも大きな差はありません。
正しく練習することで速く走ることは可能です。
小学生~中学生で速く走るには筋力に頼るような走り方は
中学生でピークを迎えその後足の速さは維持か低下します。これは長年奈良県、京都府の
中学生~高校生の陸上選手の身体の使い方を指導してきて感じたことです。
小学生から筋力を意識すると身体の動きが硬くなり、可動性が低下します。
その中で中学、高校で更に筋力を強化しようとすると専門的なトレーナーが
いない学校では、可動域が低下しスピードがあがることはないかもしれません。
その為小学校~中学生の2年生くらいでピークを迎えその後はいくら走っても速くならずに
高校生ではほとんどタイムが伸びないまま陸上を辞める選手も少なくありません。
これは小学生の間~中学生の時代に筋力に頼る走り方の結果とも言えます。
走るのは当然筋力は必要です、しかし、その使い方に問題があります。
小学生では身体の使い方にフォーカスをあてることが、そのご中学、高校でもタイムを
伸ばすことになります。
小学生の間はまず、自分の姿勢を崩れないようにすることがとても重要です。
その為には上半身を正しく使うことを覚えましょう。走る為には下半身で地面を
押すのですが、歩行と違い走るには空中で浮いている時間があります。しかし、
この時間はとても短くすぐに地面に到着します。しかし、この空中で浮いている時間
が長いほど、地面からの重力を受けずに走ることが出来ます。
逆に地面での重力を受けすぎると体力を消耗されるため、50mでも100mでも
後半大きく失速することになります。いかに地面が足裏がついている時間を少なくするかです。
それには小学生ならだれでも行ったことがある縄跳びがとても重要になります。
縄跳びは脚が空中に浮いてる間に縄が通過します。
この縄跳びを30回~50回一重跳びで跳び続けるには、重力の抵抗を出来るだけ少なくする
ことで跳び続けることが出来ます。それには腕の回転をあげることと、自分の頭からお尻までを
安定した状態に維持することが重要です。
① 縄跳びジャンプ動作
写真①では縄跳びの姿勢です。膝や股関節が伸展し上半身も綺麗な状態で身体が
一直線上にあります。
出来るだけ無駄な力使わずに真上に跳ぶには、姿勢が地面に出来るだけ垂直方向に
地面を押すことが必要になります。上半身の動作と下半身の力をうまく使えると
写真①のような跳び方になります。
このような縄跳びでのジャンプ動作を行うことで走る時の姿勢に大きく変わります。
次に縄跳びで実際に前方に進んでいくトレーニングを行ってみましょう。
②前方縄跳び
写真②では実際に縄跳びで前方に進みます。この時に左右の脚を交互に
入れ替て跳ぶには、膝が自分の身体の前にあることが必要です。
前にないと縄が地面を通過した後につま先にひっかかります。
縄跳びをしながら走ることで脚が前で回転することが出来るのです。
この縄跳びを当クラブでも海外でも多くの選手が活用しています。
縄跳びをしながら前に進むことは6歳程度からでも行うことが可能です。慣れればスピードを挙げ
腕の回転もあげます。そうすることで脚の入れ替え動作が速くなり
脚は自然に速くなっていきます。
小学生は、このように身体をどのように使えばうまく動けるかを意識したトレーニングが
走る時に自然に身につきます。
姿勢と脚の入れ替え動作を正しく行うには実際の動作で走ることに直結することで
子供は身体で身につけていきます。
是非、小学生、中学生でなかなか速く走れないとお悩みに親御様
気軽にお問い合わせください。
asuka-spotr.com
asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島