お子さまの外反母趾、内反小趾は最近非常に多い現象です。
しかし、この外反母趾や内反小趾は足の指の変形だけではなく、
様々な症状をその後引き起こすと言われています。
本日はそのメカニズムと改善方法を2日間にわけて投稿していきたいと
思います。
外反母趾や内反小趾は基本同時になるお子様が少なくありません。
図①
図1の上部右の絵でが外反母趾と内反小趾が同時になっている
形です。
昔はハイヒールを履く女性に多い指の変形だと認識されていましたが、
現代ではお子様でも少なくありません。
発症年齢もどんどん低年齢化しています。
この大きな原因は2つ。
一つは靴の生活やスリッパでの生活が多く、裸足での生活習慣が少なくなり
普段から足の指を使う生活が少なくなってきていること。
二つ目は硬いアスファルトや地面での運動や遊びが多く、また足裏をしっかり使う
砂場や柔らかい地面での遊び場がなくなったこと。
この2点が足裏の筋力低下と足裏のどの部分で身体を支えるかを
幼い頃から覚えることが出来ないことが外反母趾、小反内趾を発症させています。
指の変形は腰、膝の怪我の大きなもとに
指が変形することが将来どのようなことに結びつけるか、
これは今まで小学生~大学生を診てきた結果、膝や腰、足首の怪我が
指の変形していないお子様より多いということです。
これには根拠が存在します。
指が変形するということは、
家で言えば土台の部分の柱が変形するということです。
土台が変形すると当然、高い建物なら上の部分は傾いてしまいます。
そのまま何年も住むとどうなるか、家は劣化していくと傾きが強まり、ドアが開かないや
様々な症状が生まれてきます。
結果、その家で生活することは苦難となります。
これが人間だと、足裏で支えていないことが結果、足に指の変形から
足首の歪み、結果捻挫、膝のアライメントが崩れ、膝の障害、
股関節の障害、腰の障害、肩の障害と連動していきます。
①外反母趾、小反内趾に起こる状態
※足の変形から膝の位置のアライメントの異常が出ています。
写真①の左足を見てください。
足底で支えれない為に大きく足の形が変形してしゃがんでいます。
しかし、このような状態のお子さまが少なくありません。
この状態を長年続けることで外反母趾、内反小趾に移行していくのです。
この状態で競技を行うと怪我の発症リスクは非常に高くなります。
ではどのように予防していくことがいいのか。
まずお薦めしたいのが、足底の筋力強化と3点支持になります。
特に足裏の筋力強化には関節は柔軟になることと、強化を同時に行います。
3点支持は母指球、小指球、踵で常に意識して立つ、座る、歩く、走る、
止まることが出来るように行うことで足裏の感覚が強まります。
結果足の裏が常に活性されて指の変形を予防、改善することになります。
明日は、このトレーニング方法について詳しく説明していきたいと思います。
お子さまの足の外反母趾、内反小趾などのお悩みの親御様、気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島