
奈良市ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は競泳です。
最近は日本のトップ選手の多くが陸でのトレーニングを行ない結果を出しています。
競泳では水の中で泳ぐために水に抵抗をかかりながら前に進んでいく必要があります。
その為、身体の軸のブレが泳ぎの速度にとても影響します。
体幹部分の強度が弱いとどうしても泳ぐときに水を捉えるのが四肢だけになり
なかなか泳ぎに直結しません。
その為、速く泳ぐというよりも水をしっかりとらえて前に進むには出来るだけ
軸がぶれずに体幹部分の大きな関節で動かすことがとても大切になります。
①②股関節のヒンジから伸展動作での体幹
体幹の強化でまずおこなってほしいのがどのようなムーブでもいいのですが
軸を安定した状態できちんと静止出来るかです。陸では重力がありますが
水の中は更に抵抗が大きくなります。陸で出来ないことが水でも行うのが困難になります。
写真①②では股関節のヒンジ動作から体幹部分で地面を押して身体を引きあげる練習です。
このとき末端の下腿部だけで地面を押すとつま先になったときに身体がぐらぐらします。
これは体幹部分での力発揮ではないため、末端の小さいな関節や筋で行うと身体を支えることが
出来ないのです。
これは泳ぎでも同じです。
体幹部分から地面を押してその力を腕に伝えて身体を伸展しましょう。
10秒以上は静止出来るようにしましょう。
③片足で地面を押すトレーニング
次に片足で地面を押すトレーニングです、このとき重要になるのは片足で支えている方ではなく
浮いている脚がとても大切です。出来るだけ身体を回旋しながら地面を押すことでより大きな捻転の力で
地面を押すことが出来る為に安定して片足で立つことが出来ます。
これは身体は競技では直線的な動きというよりは身体の様々な関節、特に股関節、胸椎は回旋しながら大きな
力を発揮します。この連動性を正常に動かす為にも片足で支えるトレーニングをおこないましょう。
写真③では片足で地面を片腕は天井方向を押す、しかし実際は身体を回旋しながら地面と天井方向を押すことで
より身体を伸展することができるのです。
これが競泳でも同じことが言えます。
特にバックやクロールでは身体の回旋動作を伴う運動が出来ないと実際は腕だけや脚だけとバラバラで泳ぐために
なかなか水ととらえることが出来なくなります。
バッタや平泳ぎでも同じです。関節の運動には回旋動作が必ず伴います。バッタでは肩回りの回旋と胸椎伸展、屈曲や股関節の
ヒンジ動作。平泳ぎでは股関節の回旋からの伸展動作、胸椎の伸展動作。
このように身体を回旋するには体幹部分大きな関節でいかに動かすことができるかが
水を捉えることになるのです。水を捉えるには出来るだけ大きな力を発揮できる関節を正しい動作で動かすことが
大切になります。
是非、競泳で水を捉えて記録更新を狙うには体幹部分を正確に動かせるようにトレーニングしてみてはいかがでしょうか。
トレーナー兼コーチ野島