奈良市でスポーツ傷害専門の治療とトレーニングを行なうasukaトレーニングクラブ。
今日はサッカー選手に多いグロインペイン症候群についてです。
当クラブではスポーツでのパフォーマンス向上トレーニングと併用して
怪我の予防、競技復帰へのリハビリトレーニングを行なっております。
スポーツ傷害はスポ―ツを行う上で最も重要な部分になります。怪我は
選手の競技を継続できるかどうかなど、多くの側面を持ち合わせています。
特に小学生~中学生、高校生は選手としての時期としてはまだ身体が完全ではない時期には
身体の使い方などを正しく理解していくことが大切だと思います。
グロインペインはほとんど治すことが難しいと言われています。
それはこれっといって大きな原因が無いからだと言われています。
しかし、このグロインペイン症候群は身体の使い方にこそ大きな改善点がひそんでいます。
サッカーの選手に多いことから、上半身と下半身、体幹の連動動作がスムーズではない子供さんに
多いのが特徴です。
ではどのようにすればグロインペイン特有の股関節の痛みを無くすことが出来るか。
まず体幹のトレーニングを正しく行うことから始めましょう。
①② グロインペイン症候群リハビリ
写真①②ではこの姿勢が出来るお子様は四つん這いから対側の腕と脚を動かすことをおこなってください。
このトレーニングで重要になるのは、対側の脚、手が同時に地面につくこと、そして身体の体幹が左右に揺られないことです。
これは幼児期におこなっていたハイハイに似ています。
ハイハイは左右対称の動作を覚えるとてもいいトレーニングと体幹を強化することになると研究結果からも言われています。
ですのでこの写真では膝が浮いていますが膝をついた状態でも構いません。
このように左右対称の動きがスムーズに出来ない場合が体幹部分のコントロール機能が正常に作動していないケースがあります。
それではサッカーなどの場合脚だけに頼る動作になりグロインペイン症候群になる確率があがります。
③ボールを蹴る動作
写真③では、ボールを蹴るときのシーンです。この時見て頂きたいのは
右脚でボールを蹴るときの左上半身です。
左の胸と腕は大きく左後方にあります。この右足→右股関節→体幹→左胸→左腕のラインが一直線上にあります。
このラインこそが身体の機能を全て使った状態でのキックになります。
しかし、このようなキックモーションではない状態でボールを蹴る回数が増加すると股関節の伸展動作と
体幹と股関節の連動動作が無くなり股関節に大きな屈曲でのストレスがかかりグロインペインになりやすい状態に。
当クラブでは年間多くのサッカー選手のトレーニングをおこなっております。
その中でグロインペイン症候群には正しい動作トレーニングを行なうとほとんどのお子様が
なりません。
グロインペイン症候群は症状によっては長期的にスポーツを休止することにもなりかねません。
正しい身体の使い方を覚えることで予防と競技復帰を行うことに繋がります。
グロインペイン症候群だけではありませんがほとんどのスポーツ傷害が動作トレーニングで
改善出来ます。それはもともとは痛みがない状態で始まっていたはずです。
正しい動作を再学習することでスポーツ傷害は改善出来ます。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ野島