最近では、ジュニアの競技選手が多くトレーニングに来られます。
サッカー、野球、フィギュアスケート、ゴルフなど。
しかし、最近では小さなころから特定の競技を行うことが多いのが現状です。
それ自体が悪いこととは思いません。海外でもそのような現象はあります。
しかし、競技で使う動作、運動は別で考えることも必要です。
競技では、様々な身体の得意的な動作が応用編として導入されます。
しかし、競技では例えばサッカー、フィギュアスケート全く別の競技に思えます。
ただ強化するポイントは近い部分があるのです。
競技ではその運動の基礎を覚えることが重要です。
サッカーでキック力を高める、速く走る、
フィギュアスケートで3回転ジャンプを行うなどは、運動技術として高いレベルの
ことが要求されます。その要求に適応するには基礎的な運動を正しく習得することが
大切です。
①キック動作
写真①ではキックの動作です。この時に重要になるのは、脚ではありません。
体幹部分の動作です。ここが動いていないと実際には、キックは綺麗に行うことができません。
しかし、ボールを蹴るのは脚だけでも出来るのです。
これは、連動を言われる動作です。
しかし、脚だけでキックするのは単体での動作になります。その結果股関節の痛みなどが発生することになります。
これがいわゆる、鼠径部痛症候群になります。
その為、運動レベルで基礎的な部分が正しく出来ないと、結果サッカーでもパフォーマンスの向上に影響し
怪我のリスクを高めることになります。
フィギュアスケートでも同じことが言えます。フィギュアスケートでも上半身の使い方、特に
体幹部分を正しく使うことでアクセルなどのジャンプや着地を安定させることになります。
特にフィギュアスケートでは幼い時期からほとんどフィギュアスケートしかしないケースが多い為に
実際には競技で怪我が多く特に、膝、足首の怪我が絶えません。しかし、これも
着地の時に上半身を正しく使うことで氷での着氷時の衝撃を緩和することになります。
②③上半身回旋動作トレーニング
写真②③では、股関節の動きを止めて状態を傾斜して上半身の回旋を行っています。
このような動作は分離と言われる動作で、しっかりとどの部分を自分が動かしているかを
知るにはとても有効的なメニューになります。
④回旋を止めるアンチローテ―ション
写真④では回旋動作を止めるになります。
このトレーニングで身体が傾斜していると実際のフィギュアスケートでは、
更にジャンプ前に回旋してしまい、身体が大きく傾いてしまい、着氷で転倒することになります。
身体を止めて自分が跳ぶ瞬間に回旋することがとても大切です。
このように競技では、普段の動作を応用することが少なくありません。その為
自分の体幹部分をしっかりと止める、回旋するなどをトレーニングすることで
競技での怪我を大きく予防することになります。
是非、競技で怪我を予防、競技のレベルを上げるためにも動作のトレーニングを
おこないましょう。運動は基礎が出来て、そこからスポーツになります。
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トレーナー兼コーチ 野島