今日は選手の続きですね、
フィギュアスケートでの3回転ジャンプのトレーニング方法についてです。
3回転をジャンプするには、陸トレは不可欠です。
しかし、なかなかこの陸トレでのイメージがつかないと本番の氷の上でも
イメージはつけにくいと思います。先日の全日本選手権でもわかるように
女子で3回転半、男子で4回転半時代に突入しています。
女子も4回転時代がもうすぐくるでしょう。これは一昔前では3回転半を跳べる女子は
世界的にも1~2人でした。それが国内でも複数の選手が跳んでいます。
これには大きな理由があります。それはトレーニングの分野が様々な選手にまで
科学的にかつ理論的に行われているからです。
今後、この現象は更に続くと思います。
しかし3回転を跳ぶだけでは今後はフィギュアスケートの世界で活躍することは
難しくなると予想されます。
3回転はあくまでも通過点です。また3回転を跳ぶことで他のスピーンにもいい影響があります。
3回転をと跳ぶには自分の軸をどれだけ崩さないかが重要です。
この軸を安定させるには陸での負荷をかけるトレーニングが必要になります。
例えばサイド、後方、前方からチューブで負荷をかけてもまっすぐ立つことができるかどうか。
①チューブでの負荷トレ
また軸を支える為の姿勢を常に意識して行えるかどうか。
②軸をつくる負荷トレ
この写真①②のような不安定な要素のなかでもお自分が安定した状態を維持できるか。どうか。
ここは大きくジャンプでかわります。
よくあるのがジャンプの高さにこだわりジャンプトレーニングばかりさせたり
している選手もいます。
しかし、ジャンプをしても両足で着地することはフィギュアスケートでは基本減点になります。
その為には片足で着氷できる体幹軸が必要になります。
回転は出来るしかし、着氷できないパターンがほとんどです。
これは下半身の足首や膝で着地の時に自分をコントロールしていませんか。
これはコントロール出来ない部分なのです。
身体のコントロールセンター軸=体幹にあります。
着氷するときに自分のみぞおち付近で氷を押すイメージが肝心です。
しかしほとんど選手は末端部分の足首や膝でコントロールしようとします。
これでは着氷を毎回安定することは出来ません。
出来ても10回のうち1~2回。これでは試合ではミスする確率が8割くらいと
いうことになります。
正しい軸を作るには負荷を不安定な要素からかけてもそれに負けないでいられるか。
それも自分の体幹を常に意識してコントロールしようとするかです。
このことをイメージしてトレーニングをする必要があります。
ジャンプの時一番不安定になるのは空中です。
支える所がありません。しかし、これを自分の体幹で支える訓練をすることで
空中でも軸をくずさないで行うことでできます。
しっかりと意識して体幹軸をトレーニングしましょう。
そうすればだれでも3回転を跳ぶことは可能です。
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トレーナー兼フィギュアスケート専門フィジカルコーチ 野島