今日の投稿は膝の痛みについてです。
膝の痛みは、様々な原因でおきます。膝は関節の変形や
膝の軟骨が原因とが言われています。
しかし、実際の所、60代以上になると、関節自体が10代のような形で維持するのは
無理なのです。
年齢とともに、関節自体も変形したり軟骨もすり減っています。
これが痛みの原因だと考えると、60代以上の方全員が膝の痛みを伴うことになります。
しかし、そうではないのが現状です。
では、なぜ膝が痛くなるのでしょうか。
大きな原因は2つあります。
①膝関節ですべての動作の主導源になっている。
②体幹部分での神経伝達が不十分。
この2つが大きな原因です。
①は本来、人間の動作として膝関節は大きな負担を背負うことは出来ません。
特に回旋する能力はほとんどありません。確かに下腿部の回旋する動作はあります。
しかし、膝での動きを主導源にしている方は、全て膝で動きを行います。
歩行、立つ、座る、物を運ぶ、階段の昇降など。
しかし、膝の動きではこの動作を行うことでには適すだけの筋力はありません。
これらの動きの主導源には股関節が必要になります。
股関節は
①動物の動き
股関節は本来、動物はこのように曲がっています。そして臀部が上方にあがっています。
このような姿勢になることで、歩行や様々な動作を動物は可能にします。
②膝中心の運動
膝中心にならない為には、股関節を出来るだけ柔軟にする必要があります。
しかし、股割りのような柔軟性は必要ありません。
股関節を曲げる特に、出来るだけ深く。それが股関節を動物のように使うことになります。
③股関節の柔軟性と強度
写真③のように太ももが地面と平行くらいには股関節を曲げてほしいです。
しかし、この時膝は外側を向いていることが重要です。
④膝の動き
写真④のように膝が外側を向いていることで
自分の身体が下がります。下がることで股関節は使えます。股関節に上半身を
入れ込むような感じになります。
この動作が出来るようになると股関節の動きに必要な外・内の回旋する能力が
養えます。この回旋する能力がないと、大腿骨が股関節の関節内で滑ることが出来ません。
正しくすべり動くことで股関節は大きな可動性を保ち、大きな負荷を受け止めることができるのです。
このスクワットと言われるメニューをどれだけ正しく出来るかは、膝痛の方には大きなリハビリになります。
このくらいの深さまで曲げることが出来ると膝の痛みは大きく変化します。
私が担当しているクライアントの方でも膝の関節変形、軟骨の問題で来られるかた
このスクワットを正しく出来るトレーニングを行うことで、膝の痛みは驚くくらい改善出来るのです。
それだけスクワット動作に股関節の様々な動きがあるからです。
また②の体幹部分の強さもとても重要です。
先ほどの写真③④の方の顎をみてください。少し下がり気味になっています。これは顎を引くことで
体幹部分特に、腹部インナーマッスルを活性化することが出来ます。
このインナーマッスル群が活性することで、股関節の回旋動作をスムーズにすることになります。
腹部のインナーマッスルは、身体をコントロールする部分と言われています。
この腹部インナーマッスルが活性すると腹部の腹圧が高まります。
腹圧が高まることで腰椎、脊柱を安定することができ、又股関節を正常に動かす伝達にも影響を
及ぼすのです。
顎を引くにはその意味があります。顎をあげてトレーニングを行うと腹部への刺激が弱く
インナーマッスルへの刺激が減り、代償を言われる関節や筋肉で行うことになります。
是非、膝の痛みでお悩みの方、気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島