ジュニア期の体幹トレーニングについての投稿です。
ジュニア期の6歳~15歳程度までの時期に体幹トレーニングを行うことがとても
競技力向上に繋がると言われて様々な書籍や講習会が存在します。
しかし、現実には体幹トレーニングはほとんどの競技で現在では行っており、
サッカー、野球、テニス、など様々な競技で行われています。
現実は体幹トレーニングを行って競技力があがるかというとなかなか簡単ではありません。
サッカー、野球、テニス、水泳、陸上などの専門的なスキルコーチと
フィジカル面でのスキルを教えることは同じコーチが行うにはかなりの
フィジカル面での知識が必要になります。ですのでサッカークラブやテニスクラブでも
体幹トレーニングをされておられるみたいですが、その効果をコーチ自体も不確定なまま
指導されているのが現状です。ですのでお子様が理解してトレーニングを
ほとんどしていない状況でただ形を前真似しているだけになります。
特にフィジカルトレーニングは日本は欧米からかなり遅れています。
欧米では理解することに重視して競技やトレーニングを指導します。
トレーニングの効果を出すには、子供さんが理解するレベルにフィードバックする必要があるのです。
また大人と子供では体格や筋力など様々な違いがあり、子供さんの成長過程などを考慮した
トレーニング指導が求めらます。
意味を理解しないまま行っても子供さんも効果を感じることはありません。
逆に腰を痛めるなどの傷害になりうることもあります。
体幹トレーニング=競技力向上ではありません。
体幹トレーニングは本来人間が持ち得ていた機能です。しかし、それが年月が経ち身体の使い方が変化し
本来使える部分を使えなくなっているのです。ですので再教育のトレーニングとも言えます。
体幹トレーニングを行うには、ただうつ伏せなどの姿位ではなく、立位、座位、片足、横向き、
様々な姿位で同じような動作が行える必要があります。
本来体幹とは、自分の姿勢を維持する能力です。これは生きていく上で必要な能力なのです。
ですのでこの機能が低下していることは競技を行う上で非常に危険な状態です。
競技とは本来の生活からかけ離れて動作を行っています。ですので体幹力は通常よりさらに強化されて
おく必要があります。
しかし、昨今ではスマホやPC,ゲームで子供が猫背な状態になるケースが多く
体幹力が低下し走る姿勢でも猫座気味の子供が増加しています。その意味でも体幹力は
必要不可欠になります。また、この体幹力と同時進行で強化してほしいのが関節可動域です。
関節は一定の正常可動域があります。しかし、この可動性が乏しいと競技を行う上では
競技力を向上することは難しくなります。
競技とは通常の生活から逸脱する動作があります、その中で可動域が狭いと
怪我や競技力を向上する為のあしかせになります。
例えばサッカーで股関節、胸椎の可動性が乏しいとキック力の低下、走力の低下が考えれます。
よく、同じ体型で同じ学年で走力やキック力が大きく違う場合があります。これは才能ではありません。
可動性の問題が大きく関係しています。
野球でも同じことです。投手で速い球を投げるには股関節、胸椎、肩関節の可動性が乏しいと
速い球を投げることは出来ません、大谷選手など160kmをなげる選手が可動性はとても高いのです。
テニスでも同じことです。股関節の可動性、胸椎の可動性が高いことでハードなリターンやサーブをショット
することが出来ます。
②可動性が高いサーブ
体幹力強化は当然ですが、関節の可動性も重要になります。
ジュニア期ではフィジカル面の強化は必須です。しかし、選手がその意味を理解することが
もっとも重要です、ただ形を真似して行うトレーニングに大きな効果はありません。
当クラブでも6歳からトレーニングの意味をわかりやすく説明しています。
意味が分かることで子供さんでも自分で自宅な競技で意識を行うことが出来ます。
意識を常に行うことが無意識で行うことに繋がります。
体幹、可動性両方の意味を覚えることで、どのお子様でも競技力は確実に向上します。
是非、お子様が意味を理解したトレーニングを練習しましょう。
asuka-sports.com
asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp
トレーナー兼コーチ 野島