フィギュアスケートでのビールマンスピンを可能にするトレーニングとは。

今日はフィギュアスケートでのビールマンスピンについてです。

このスピンは主に女子選手が得意にするトレーニングです。

 

最近では中学生でも行う選手は少なくありませんが、

行うにもなかなかできないというご意見や腰を痛めると

いうお問い合わせもあります。

 

今日はビールマンスピンでの解説を行っていきたいと思います。

ビールマンスピンとは、片足で回転し、フリーフレッグを背後から伸ばして頭上に高く持ち上げ、

そのブレードをキャッチしていきます。

男子の選手ではなかなかできないのは、胸椎の可動域と股関節の伸展する能力が高い

選手しか出来ません。羽生選手やプルシェンコ選手などはこの技を得意にしております。

 

この技を可能にするには、まずは胸椎の可動域を出すトレーニングが必要です。

そこで行うのがエクステンショントレーニングです。

写真①膝立ちでのトレーニング

写真①では膝立ちから胸椎の伸展を行うことが重要になります。

膝立ちからの位置で自分のつま先をタッチすることが出来れば

今度は足を寝かせた状態で行います。

写真②膝立ちのトレーニング

 

写真②では膝立ちで足首を寝かせた状態で行います。

しっかりと胸椎と股関節を意識します。

③胸椎の伸展トレーニング

写真③ではうつ伏せの状態から胸椎伸展と股関節伸展を行います、

しかし、この時重要になるのはお腹の腹圧です。

しっかりとお腹を膨らませ、地面を押す力が抜けると腰が痛くなることが

あります。また、胸椎と股関節だけにアプローチをするので

腰椎は伸展しないことが、このビールマンスピンをトレーニングするときには

重要です。

 

④立位でのトレーニング

写真④ではチューブを使い股関節伸展と胸椎伸展を行うトレーニングです。

しっかりと腹圧を高め腰椎に負担がかからないように行うのがポイントです。

このような練習を重ねることでビールマンスピンを正しい動作で行うことが

可能です。

 

身体の柔軟性だけで行う技は危険です。小学生の間はいいですが、骨が硬くなる中学、高校では

腰の障害に悩ませれる選手も少なくありません。

しっかりと身体の使い方を覚えてビールマンスピンを自分のものにしましょう。

 

当クラブでは長年フィギュアスケート専門のジャンプやスピンのトレーニングを

行っております。

 

フィギュアスケートでの競技パフォーマンス向上でお悩みの親御様、選手の方

気軽にお問い合わせください。

asuka-sports.com

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

 

トレーナー兼コーチ 野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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