野球での小学生、中学生での投球障害は少なくありません。
この背景には、投球過多が大きな問題になっています。
特に小学生や中学生では、投球フォームがかなり崩れた状態で
投げている選手が少なくありません。
これは身体の使い方が出来ていないことが大きく、
本来なら身体の使い方を正しく覚えることで投球フォームが正しく行えることで
投球障害はほとんど回避出来ます。
野球の場合特に投手では投球時の身体の使い方を今日はお話していきたいと思います。
①股関節の回旋動作
投球のフォームでまず重要になるのは
股関節の可動性です。股関節が横方向から縦方向に変化する為に股関節の可動性が低いと
股関節が正常に作動しない為に身体の回旋する動きが減少し、その影響は
肩に大きく影響します。
肩の障害の選手は手投げになる原因としてまず股関節の硬さ、可動性の低さが
要因になりえます。
写真①股関節横から縦の動き動作
次に②胸椎の可動性です。
股関節が動きだし股関節がロックがかかりその後上半身の胸椎が回旋していきます。
② 胸椎の回旋運動
胸椎が股関節の次に回旋していきその後、腕が降り出します。
腕は本当に最後に出てくる感じです。
ただ腕を振る際には自分の投げる手の反対の臀部付近まで振り切ることが
重要です。
写真③投球の最後のポジション
腕の振りが浅いと肩関節を正しく回旋しないままの投球は肩にストレスがかかるのです。
身体は軸脚の股関節が止まることで次に胸椎を回旋していき、胸椎の回旋が止まると
肩が回旋するという流れが本来の身体の使い方になります。
これが回旋が止まっていないまま、次の動作に入ることは止まることがないまま最後に
肩に大きな負荷をかけすべての力を肩で最後に受け止めることになります。
これが肩を壊すメカニズムになります。
股関節、胸椎と分担した負荷のかかり方を身体で覚えることが肩の投球障害を
なくします。
小中学生では、身体の大きさだけや腕の力だけで投げることは不思議なことでは
ありません。本来1日に100球近い投球は日常ではありません。
競技は非日常的なことを行うことが多いのがスポーツです。
野球で特に投手の場合は幼いころから正しい身体の使い方を覚えることが
重要だと思います。
是非、投球障害を起こさない身体の使い方を覚えてみませんか。
野球はもっと面白くなります。
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トレーナー兼コーチ 野島