奈良市 ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は昨日につづき中学生、高校生の競技力のパフォーマンス向上について。
剣道です。
剣道では、まず相手との間合いにいかに速く動き、自分の竹刀で一本をとるか。
その為には、まず
①姿勢の安定(体幹力)
②竹刀を腕ではなく全身で振る
⓷動きが緩慢にならない、緩急をつけた動きと横にもう速く移動できる身体の使い方
この3点がとても重要になります。
姿勢が崩れた状態で攻撃をしても軸がブレている為に
自分の思い描いた状態で竹刀を振ることは難しいでしょう。
心技体という言葉がよく競技では使われます。
剣道ではこの心の部分は特に重要です。剣道や柔道のような武道の場合、
相手との闘いを竹刀で行う訳です。心の部分で最初から気負いすぎたり
逆に自身をなくしすぎると試合で勝てる相手にも勝てない状態が続く場合が少なくありません。
この心の部分を平常心にするには、姿勢が重要です、姿勢をコントロールするのは呼吸筋と言われる
筋肉です、この姿勢を維持する筋が弱いとどうしても呼吸も浅く、早くなります。
この時点で相手よりアドバンテージがあることになります。
まず姿勢をどのような状態でも崩れない体幹力をつける、そして姿勢が安定することで
自分の動きに余裕が現れます。その余裕が心をまずは安定させることになります。
今間で多くの剣士をトレーニングしてサポートしてきました。
そのなかで実力はあるがなかなか試合では勝てない剣士と
試合で実力をいかんなく発揮できる剣士の差はまず、この心の部分を強くするためにも
姿勢の部分をしっかりと強化しましょう。
猫背気味で小学生では強くても中学、高校になるとその差は大きくなります。
姿勢が安定することでその後の竹刀を振る速度にも大きな変化があります。
姿勢を大きくつかさどる関節の胸椎部分が正しい位置で伸展すると腕が上方にあがるときに
素早くスイングを行うことが出来ます。
これは全国大会の剣士を見てもらえると一目瞭然です。
その為には胸椎を伸展した状態で竹刀を振れる体幹の深部深層筋を強化しましょう。
①胸椎を伸展した状態で竹刀をふるトレーニング風景
剣道ではこの胸椎部分の伸展が出来ることで試合を振る、構える動作に大きな変化が
あらわれます。
剣道での競技力で悩んでいる原因がこの姿勢にあることが少なくないのです。
次に、速く動いて竹刀を振るには現実的に床を押す強度が必要になります。
②面をうつ場面
速く竹刀を相手の面や小手や胴に振りぬくには、地面を押す力が必要です。
その時に姿勢が崩れていると地面に力が伝わる時間が遅れる為、自分が思い描くような軌道で
竹刀をふることが出来ません。ですので姿勢が崩れないというのは重要なポイントになるのです。
試合が立つにつれ、息が苦しくなりまず崩れるのが姿勢なのです。
その為、どんな状態でも姿勢が崩れないトレーニングが不可欠になります。
姿勢が崩れないで地面を正しい位置で押すことで写真②のように膝が相手の方向を向いて
動き出すことになります。
この時強く地面を押すトレーニングを重ねることで心技体の体の部分になるのです。
剣道ではこのように姿勢が崩れないで移動することで相手にスキを見せない、
そうすることで相手は簡単に踏み込んでこれなくなります。
姿勢で相手を制することが必要です。
剣道ではよく相手が強いと竹刀を交わすだけでわかるといいます。
私も剣道をおこなっていたことがあるのでわかるのですが、
構えと竹刀を交わす際にこれは強い剣士の方だとわかりました。
そうすると心が乱れ、あせります。これが試合で相手にすでに負けてしまうことになるのです。
その為にも相手に構えの姿勢でどれだけプレシャーをかけれるかは
普段の練習での竹刀ともったときの姿勢にあります。
是非、姿勢をトレーニングすることをお薦めします。
トレーナー兼コーチ野島