腰椎分離症、小学生~中学生で多くおきる腰の疲労骨折です。
競技は特にこれが多いとかはありませんが、腰を伸展する競技には多いのが特徴です。
原因は腰が柔軟性にある時期から成長期に入る頃に身体の使い方を正しく行わないと
腰部に大きなストレスをかかえて腰への負担が増加し骨折します。
この少年期から成長期の時期に多いのが特徴です。
では、どのようにして回復していくのか。
基本、最初はコルセットで1~2カ月固定をします。
でもここからが大切になります。実際には分離症はほとんど完全に腰の状態がもとに
戻るわけではありません。その為、完全に治ることは難しいのです。
しかし、では競技は無理かといいますと、そうではありません。
当クラブで分離症のリハビリされた方は全員競技復帰しております。
では、具体的にどのようなトレーニングを行うか。
まず、腰椎の分離症では股関節の可動性が必要になります。
腰椎が痛いから腰に問題があるわけではないのです。
実際は腰ではなく、その前後の関節の胸椎、股関節に問題があります。
この関節をまずは正常に動かすことで腰への負担を大きく軽減することになるのです。
股関節は回旋動作を得意とする関節です。
①股関節運動
股関節は競技だけではありませんが、様々な動作で重要な関節です。特に競技スポーツでは
普段の日常以上の可動性などを求められることになります。
写真①などは片足でしゃがんで立ち上がる所です。この時に股関節では内旋、外旋と言われる
回旋動作が必ず必要になります。又、この動作では股関節を正しく使うことで背部、腰部が丸くなっていません。
しかし、股関節の可動性が正常な範囲で動かないと腰部は丸くなり、その結果腰への負担が大きくなります。
これは股関節の可動性と背部の胸椎の可動性両方が正常に行えてこそできることになります。
②胸椎伸展トレーニング
股関節と同様に関節の可動域で重要になるのは胸椎の伸展動作や回旋です。
胸椎も大きな可動性を持つ関節でまたとても強度のある関節です。
写真②では伸展を行うトレーニングですが、この時に動かすのは胸椎だけで腰椎は伸展はほとんどしません。
股関節の伸展と胸椎を伸展させて身体の可動性を高めていきます。
このように、関節でも可動性の高い胸椎、股関節をしっかりと動かすことで
腰椎を保護することが出来ます。
分離症の場合、このような股関節、胸椎の正しい可動性を行うことで腰部への負担をまずは軽減させて
いきましょう。但し、この胸椎のトレーニングはかなり難易度が高い為、専属のトレーナーにレッスンを
受けることをお薦めします。
腰椎分離症はこのような正しい可動性を使うことで、競技への復帰しても
痛みは再発を防ぐことになります。
腰椎分離症でお悩みの親御様一度お問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島