W杯予選も終盤ですね。サッカーでは100mのスピードよりも
一瞬で相手を抜けるスピードがとても重要です。しかし、これは才能とかではありません。
トレーニングによる身体の使い方で可能になります。
スピードをゆっくりから急激にスピードをあげるには、身体の使い方がとても重要です。
特に、体重移動、重心位置、地面を押す方向などが一致することで可能になります。
スピードをあげるときにまず、必要になるのは体幹と言われる部分から力を地面方向に
伝える感覚が重要になります。体幹を強化するのはただ身体を安定させることだけが目的では
ありません。
正しい力を下肢などに伝えるには体幹からの強い力がとても重要になります。
①体幹のトレーニング
体幹の強化方法は沢山あります。
写真①では自分の手で持ち上げたチューブに負けないように足と手でチューブを押しています。
しかし、ここで押しているのは体幹からの伝達による力です。
この力を発揮することで体幹を強化することが可能になります。
正しく地面、天井方向を押すには末端の四肢ではなく体幹部分の力をどれだけコントロール出来るかが
鍵になります。
次に、体重移動をスムーズに行う為には、動ける姿勢づくりが必要です。
動く為には、スタートの時の姿勢が大切です。
特に、上半身の胸椎、肩関節、腕の振りが重要になります。
②脛骨の角度
写真②の脛骨の角度をみてください。前方に進むときはこの脛骨の角度を
保てる姿勢でスタートすることが大切です。これは、走る時特に一瞬で相手を抜くときに
脚をあげるというイメージを選手を持つ子供が少なくありません。しかし、
実際に脚が速い選手は最初のスタートの時に自分の身体を脚に近づける意識でスタートします。
これは、地面からの重力を利用して身体を脚に近づける方がより体重移動がスムーズにいきます。
スタートでこの意識を行うには常に踵が浮いて状態でプレーする感覚が重要です。
踵がべったりと地面についているとどうしても体重移動の際に身体が後方にあり身体が立った状態で
走る形になります。これでは50mは速いかもしれませんが最初のスタートが速くなることは難しいのです。
よく、親御様からなかなかスタートが速くならない、50mは速いが最初の5m~10mが遅いと
いうご意見が少なくありません。これは最初のスタートで脚をあげるイメージで動いている証拠です。
脚をあげるとどうしても最初のスタートは速くなりません。重力に抵抗して走る為です。
ある程度じょスピードが乗ると当然姿勢はおきあがるのですが、最初の10mは地面に身体が近づくイメージで
走ることが重要です。
そして重心を出来るだけ一定にすることが重要です。
地面に身体を近づけるのですが、重心(みぞうちのあたり)は一定の高さを維持する意識が
大切です。脊柱はS字カーブを描いています。
身体を写真②にように前傾するとそれにつられ脊柱のカーブが崩れていきます。
しかし、このカーブを崩れることで、地面を押す体幹力が低下します。
地面を押す時にはこのカーブを出来るだけ伸ばす意識が必要です。それが重心が変化せずに
地面を押し続けスタートで爆発的なスタートを生み出すのです。
是非、スタートで相手をぶち抜けるスピードを身につけませんか。
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サッカーのスピード専門トレーナー 野島