スポーツ傷害を予防するトレーニング、足関節捻挫。 股関節でのヒンジ動作が重要に。

今日はスポーツ傷害での足関節捻挫です。

スポーツ傷害でもっとも多いとも思われるのが足関節捻挫。

特に内返し捻挫と言われる捻挫。

捻挫の多くはこの内返し捻挫になります。

捻挫をおこすと、足首の靭帯が伸びたり、最悪は断裂することになります。

しかし、それより怖いのは捻挫は癖になり、何回も捻挫をするということです。

足首を何回も捻挫するたびに靭帯が損傷い脆弱になります。そのまま放置すると

足首だけでなく、膝や股関節にも大きな影響を与えます。

 

膝の関節を痛める選手は足首の捻挫を起こしている頻度が高いというデータもあります。

これは足首は地面にもっとも近い関節の一つでこの関節を痛めることは、身体の地盤が歪むことに

なるのです。足首を捻挫してそのまま競技などに復帰している選手は足首の様々な可動性のエラーに

ほとんど気づいていません。

 

このエラーがのちのち、膝、腰などにも大きな影響を与えるのです。

 

では、どのように足首の関節の捻挫を予防するのか、

①まずは股関節の使い方を見直す

②母指球、小指球、踵の3点支持を見直す

③足首の関節の強度を強化する

この3つが大きくはあげられます。

特に3番は一般的なリハビリ施設でも行っております。

しかし、①②はなかなかアプローチされていない現状があります。

この股関節、3点支持は本来は運動動作でもっとも重要な要素の一つです。

特に、地面を押して生活する私たちにとって

どの部分で地面を押すか、それにより立つ、歩行などの移動手段となるのです。

 

その大きな要素が股関節です。

ほとんどといってもいいくらい、股関節で動くことを要求されます。

股関節には、大きな力を発揮させる、内転筋、中殿筋、殿筋が存在し下半身の中でも

もっとも大きな筋肉が存在します。

こらら股関節に付着している筋は移動手段や重たいものを持ち上げる為にも

耐えれる関節なのです。

この関節が本来は正しく作動して地面に足裏が接地しているイメージなのです。

 

しかし、足首の捻挫では股関節ではなく、膝を中心とした動作の為、地面を押さえる

足裏の3点支持の感覚も乏しいまま足裏を地面に接地している選手は少なくありません。

その為、足首の関節に大きな負担がかかり捻挫することになります。

 

予防はまず股関節を正しく使い、足裏の3点支持を正確に行うことです。

①股関節のヒンジ動作で地面を押さえる

②ステップの時に股関節で地面を押さえる

 

写真①②ともに地面を押している場面です。股関節が正しくヒンジ動作に入ることで

足裏の感覚は研ぎ澄まされます。これは股関節で地面を押すにはお腹の腹圧を高めることが

必要です。その為腹圧が高まると体幹部分の筋が正常に活動し、足裏の3点支持にも

大きな影響を与えるのです。

 

③地面を押すトレーニング

写真③では地面を押すトレーニングです。それも股関節で。

股関節で地面を押すには股関節のヒンジと言われる動作(蝶番)が必要です。

写真③ではそれが正しく行われています。この状態で地面を押すと3点支持に

力がかかり正確に地面を捉えることが出来るのです。

 

足首の捻挫はまずはこの感覚を掴むことが大切です。

股関節で地面を押す、3点支持の感覚を研ぎ澄ます。これが足首の捻挫を大きく予防することになります。

 

足首の捻挫でお悩みの親御様、選手の方、正しいリハビリで捻挫は治ります。

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asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

 

コーチ兼トレーナー野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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