今日の投稿はジュニア期におきやすいグロインペイン症候群についてです。
グロインペイン症候群は小学生~中学生に多い股関節の痛みを発する傷害です。
特に男子に多い傾向にあります。
サッカー、野球、陸上など幅広い競技スポーツで見られます。
原因はほとんどが解明されていないと言われていますが、
当クラブで確認している限りでは、ジュニア期の体幹の使い方に大きな問題があります。
ジュニア期では、競技での走り方、動作がある特定の関節や筋を酷使することで
体幹の持つ連動性が失われていきます。
この連動性はジュニア期にはとても重要で、基本動作は全身の沢山の関節を正しく使うことで
成り立ちます。しかし、これがある特定に限定されることで負担が大きくなります。
股関節のグロインペイン症候群のお子様の場合、動作テストを行うと
股関節をほとんど使うことが出来ていません。
また、胸椎も使っていません。ほとんどを腰と膝の関節でカバーしています。
しかし、腰と膝は本来、大きな可動性がなく動作に不向きな関節です。この関節を頻繁に使うことで
体幹部分の筋肉のバランスが崩れていきます。この崩れこそグロインペイン症候群に
なりやすくなります。
1~3歳くらいでグロインペイン症候群は聞いたことがありません。
ほとんどが、10歳~15歳に限定されています。これは筋力も少しつき
骨が固くなりはじめの頃なのです。関節も当然硬くなり今までの動作では
関節に大きな負担が更にかかり股関節の付け根に痛みが出てきます。
ただ初期の段階では、痛みもそれほどでもなく、数日で痛みは改善します。
しかし、段々と痛みが増し普段の生活でも痛みが出てくるようになります。
これは、普段でもしゃがむ動作や歩行動作などで股関節使えていない為に
股関節の屈曲する筋が異常に収縮し動きが低下していることが大きな原因と思われます。
この状態を改善するのは、正しい身体の使い方を覚えることで痛みは徐々に改善していきます。
では実際にどのような動作トレーニングを行うのかをお話していきたいと思います。
①② 動物から学ぶトレーニング
写真①②はワニやトカゲの動きから考えたストレッチ方法です。
股関節をしっかりと伸ばし、反対側は曲げて動くトレーニングです。
本来、動きでは股関節の片方が曲がると、逆側は伸びます。しかし、これが可能でない場合に
両方ともまがったままで生活や競技を行うことを本来の身体の使い方からすると
不自然なのです。
この写真①②はワニと言われるストレッチですが、股関節の伸展動作あって初めて前進することが
出来るのです。
このような動作を行うことで、基本的な身体の使い方を覚えることが出来ます。
股関節の上半身は連動して動きます。動物は下半身だけを動かして動くことを
ほとんどしていません。しかし、人間はどうしても2足歩行の為、上半身をあま使わなくても
移動することができるために、下半身の特に股関節以外で動かす癖がつきやすいと言えます。
この癖が競技では、激しい動きが要求されるために使っていない関節に
大きな負担を重ね痛みになります。
是非、お子様の股関節での痛みでお悩みの方、気軽にお問い合わせください。
股関節痛、グロインペイン症候群は正しい動作で改善することが可能になります。
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トレーナー兼コーチ 野島