足の指の骨折は意外と少なくありません。
足の指で特に折れやすいのは小指や第3趾です。
小指はよくタンスの角や階段の角でぶつけて骨折することが
少なくありません。
又、第3趾は足の指は指の長さが長いケースが多く、
どこかにぶつけるケースや踏まれるケースで骨折することが少なくありません。
まず骨折の場合正しく判断できる施設に伺うことが重要です。
以外に折れていても折れていない診断で来訪されてきちんと検査すると
折れているケースは少なくありません。
①骨折の写真
写真①では左足の薬指(第4趾)が骨折しています。
小指や第3趾と比べると色があきらかに違います。
骨折した場合、色が変色することと、軸圧痛といって指の先を踵のほうに向かって押すと
痛みが発生します。また曲げる、伸ばす行為も痛みが顕著です。
そして決定的なのは受傷後2~3日以上たって痛みが増すことです。
靭帯損傷の場合は怪我をして数日で痛みの部分では軽減されます。
しかし、骨折は出血と折れていることによる患部の周りの組織の損傷も強い為に
痛みが放置すると増大するケースがほとんどです。
足の指の骨折は病院でも見落とされるケースが少なくありません。
骨折の診断の出来る施設で見て頂く必要があると思われます。
指の骨折の場合、固定期間は約3週間程度ですが、その後のリハビリや
骨折の固定期間中もリハビリを行うことをお薦めします。
骨折の期間中はまずは動かせる足首や股関節の運動で体重がかからない
運動を行っていきます。
①②体重をかけない股関節運動
写真①②のような膝、股関節を曲げた状態から動かすトレーニングを行うことをお薦めします。
足が地面に着かないようにして股関節の曲げ伸ばしを行っていきます。
足の指が動かない場合でも股関節や膝の関節は動きます。
出来るだけ関節を動かし可動域の制限が出ないようにすることをお薦めします。
また固定器具が外れてからは体重をかけたトレーニングでもまずは
ジャンプのようなトレーニングではなく、足の指を地面につけずに
母指球、小指球、踵で支えて行うトレーニングも重要になります。
③チューブトレーニング
写真③ではチューブを持つことでトレーニングを行う際に
出来るだけ股関節に体重を乗せて行うことで足の指に力をかけないで
行うトレーニングです。
指の骨折の場合でも出来る運動はあります。
リハビリトレーニングは骨折している期間から行うことで運動レベルの低下を
最低限に抑えることが出来ます。
骨折してもかならずリハビリを行いながら競技復帰や日常生活に復帰していきましょう。
骨折から競技復帰、日常生活への復帰でお悩みの方気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島