11月1~2日に徳島に遠征のため帯同しておりました。
凄く今回の遠征は勉強になりました。
様々なチームの監督さんなどとお話させて頂き、子供への接し方を学ばせて頂きました。
ジュニア世代では最近では勝利至上主義に対する批判も多く楽しく、楽しく、
なんでも楽しくあればいいという風潮を見られることもあります。
しかし、子供達にとっての楽しむってなんでしょうか。
毎回試合で全部1年間通して負けている、でも楽しいから。これって子供たちは
本当に楽しいのでしょうか。
高学年の5年生、6年生でもそうでしょうか?私は疑問です。
勝利を押し付けるのではなく勝つことの喜びもまた楽しみはないのでしょうか。
試合に勝つには、練習をしないといけない。練習に来ない、練習では手を抜く、
それで楽しい?試合で楽しい?
これは子供達を見ればわかるのでは。
練習をするのだから、勝ちたいのです。
勉強もそうですよね、宿題して0点でもいいのか100点の方のがいいのか。
100点の方がいいのですよ。楽しいから何でも言い訳ではないのです。
子ども達に勝つにはどうすればいいのかを論理的に話を出来ることが大切です。
練習をとりあえずやるのではなく、論理的にどうすれば試合でベストな状態にもっていけるのか。
その為にはどんな練習が必要になるのか。それを子供達に教えることがコーチングとして
必要なことだと私は感じます。
今日は水泳。
水泳でのバタフライについてです。
バタフライは基本ドルフィンキックと呼ばれるキックと腕のスイングによる動き、が特徴的な
泳法です。小学生から中学生では最近は個人メドレーを行うことが多く、
バックやクロールはいいがどうしてもこのバタフライが苦手な選手も少なくありません。
バタフライは基本、腕や脚で泳ぐという概念を少し変える必要があります。
バタフライは股関節から生み出すドルフィンキックと胸椎から生み出す腕のスイングがあります。
この2つを連動的に動かすことでよりバタフライがより速く泳げることになります。
バタフライではまず胸椎で泳ぐイメージが大切になります。


①胸椎の動き ②胸椎の動き
バタフライは胸椎の動きで泳ぎます。しかし胸椎の伸展動作が出来ないと実際には
なかなか腕だけでストロークを行うことになります。
その為出来るだけ胸椎の動きで腕を動かすイメージが必要になります。
胸椎の動き特に伸展動作が出来ることで腕が写真②のように後方に移動することになります。
これがバタフライの基本になるのです。その為、写真①のように胸椎を伸展するトレーニングを
行うことがとても大切です。しかし、多くの小学生などが腰の伸展で代償しているケースが
多く中学生や高校生になると腰を痛める選手も少なくありません。
その為しっかりと胸椎で腕を動かせるようにしましょう。そうすることで
バタフライでの腕のスイング動作がダイナミックになりより速く泳げる第一歩になります。
次に股関節の動作ですね、これは何回もお話していますが
ヒンジと呼ばれる動作を正確に行うことで、バタフライのドルフィンキックに大きく影響します。


⓷④ドルフィンキック
股関節を使ってのドルフィンキックを行うことで、より強いキックが行うことが可能になります。
しかし、このドルフィンキックを股関節ではなく膝でキックする選手が多くなかなか高学年や中学生になると
それではタイムが向上しません。
小学生低学年~中学年では泳ぎが正確ではなくても練習で補うことが出来ます。しかし高学年~中学生になると
それが出来なくなるのです。これは身体が大きくなり関節への負担が大きくなる為どうしても
関節の使い方が違うと泳ぎに影響します。
写真⓷④では股関節を使っての伸展、屈曲を行う陸でのトレーニングです。出来るだけ股関節を使っての泳げるようになりましょう。
大きな関節で泳がないとなかなか記録更新することが出来なくなります。
是非、バタフライでは胸椎、股関節の動作を見直すことで記録更新と怪我を予防することになりますよ!!
コーチ兼トレーナー野島



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