
奈良市パーソナルトレーニングジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は胸郭出口症候群のトレーニングについてです。
胸郭出口症候群とは
①腕をあげるときに神経が圧迫されることで首や腕へのしびれや痛みを発症
②腕の脱力感や握力低下などもある。
このような症状が続きます。腕をよく使う職業で学校の先生や塾の先生、美容師、保育士の方などに
多く見られると以前は言われてきましたが現代社会ではスマホ、PCの仕事などでもおきうる症候群です。
では改善出来ないのでしょうか。
ほとんどの整形疾患は正しい動作を学習することで改善するのです。
胸郭出口症候群も同じです。改善するにはまず胸郭部分の可動性と柔軟性が必要になります。
胸郭には胸椎、胸骨、肋骨がありそこに肩甲骨が関与します。
この胸椎、肋骨、肩甲骨の動きが生活にとても大きな影響をあたえています。
肋骨は呼吸筋で基本動きます、その為浅い呼吸では肋骨を充分に動かすことが出来ず
小さい可動性の動きになります。それに連動して肩甲骨の動きにも制限がかかります。肋骨が動かないと
その後面にある肩甲骨も動きが悪くなるのです。
肋骨が正常に動くことで胸椎の動きが大きくなり伸展動作を誘導することになります。
その為、浅い呼吸では胸郭の動きが制限され結果、肩甲骨が本来の動きをすることが出来なくなるのです。
その為呼吸が浅い→胸郭の動きに制限→肩甲骨の動きは下方に下がらない→僧帽筋上部や胸鎖乳突筋などが過度な緊張に
→神経が圧迫され痛みやしびれを発症する。
といった流れになるのです。
その為、どうしても胸郭の動きを正常にするには呼吸をまずは練習し肋骨を正常に動かせるようになりましょう。
肋骨をしめる動作が出来ると肩甲骨を下方にさげることが出来ます。
①②胸郭の動かすトレーニング
写真①②のように胸郭を動かすトレーニングを行ないます。この時、下半身は固定して出来るだけ動かないようにしましょう。
下半身が動くことで胸郭だけを分離して動かすことが出来なくなります。
出来るだけ胸郭だけにフォーカスして動かすようにします。
③④胸郭のトレーニング
胸郭を動かすときに重要になるのはダンス等でも行われていますたアイソレーションという観点です。
部分だけを動かす意識です。どうしても身体は連動して動きやすくなります。その為本来動かないといけない
部分が動かないでしまいます。
その為写真③④では棒を使って胸郭を動かします。水泳の背泳のように後方に腕を回すイメージで行います。
この時出来るだけ横に動かないで肘を高くあげるイマージでおこないましょう。
⑤⑥胸椎の回旋トレーニング
胸郭を動かす中で胸椎の回旋は特に重要になります。胸椎は身体の中でもとても大きな可動性をもち
伸展、回旋などの様々な動きを得意としております。しかし、この回旋が制限がかかるとその代償で
腰や首に大きな負担をかけることになります。
基本関節は上下の関節が代償を行うことが多く、胸椎の代償として首、腰の関節に負担はかかるのです。
出来るだけ胸椎の回旋動作を写真⑤⑥のようにトレーニングすることで
首への負担を軽減します。
このように胸郭出口症候群を改善するには肋骨や胸椎、肩甲骨の動きを出来るだしなやかに動かすことが
重要です。その為にはアイソレーションと呼ばれる分離してそのパーツだけを動かすことを
トレーニングしましょう。
肩甲骨が下制する、胸椎が伸展、回旋する、肋骨がしっかり締めれるようになると
胸郭部分の神経を圧迫している筋がかなりゆるやかになり症状を大きく改善することになります。
整形疾患は基本トレーニングで大きく改善されることが最近ではわかってきています。
胸郭出口症候群で御悩みの方、胸郭、肩甲骨を正しい位置に動かせるようにトレーニングしましょう。
トレーナー兼コーチ野島