奈良市 ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日は柔道編です。
格闘技でのトレーニングも当クラブでは専門でおこなっております。
剣道、柔道、空手などの選手も多数トレーニングに参加されています。
今日はその中で柔道編です。次回が剣道編になります。
柔道は昨年のオリンピックでも見られたのは技に入る時のスピードです。
このスピードが遅いと日本選手が世界と戦ったいくのは難しくなります。
力も必要ですが、速度がないと現代の柔道では投げるまでにいかない。
投げるには相手を崩してその崩れた所に素早く自分が投げるポジションに移動する必要があります。
その為にはいかに速く動くか、そして相手より速く移動して投げるタイミングに入るか。
ここがとても大切になります。スローの速度で投げることは現代の柔道では難しいでしょう。
ではどのように速く動くのか。
柔道では相手との組手争いから胴着の部分をもったら投げるまだの速さが勝負になります。
最近では必ずしも襟と袖を持つ選手ばかりではなく、どの部分をもってでも投げれるスキルも
必要になります。
では、速く動く、速く投げるには、どのような動作スキルが必要になるのか。
特に重要なのは股関節の内旋、外旋動作、そしてヒンジ動作になります。
投げるには
身体が立った状態ではなく股関節を曲げた状態から投げに行きます。
図1投げる時の姿勢
投げる際には股関節を曲げることが必要になります。
また投げる際に片足で姿勢を支えることが多く股関節の内外旋の動作を正しく出来ないと実際
投げる時にバランスを崩すことになります。
この股関節の一連の動作が出来ることで自分のポイントで投げると言えます。
ただ腕力で投げるのは相手のレベルがあがると投げることは難しいでしょう。
①股関節を曲げる動作(ヒンジ運動)
写真①のように両足を前後に開いている状態でしゃがみます。
このとき、両方の股関節が曲がることを認識しましょう。
この動作では後方に脚の踵は着きません。その為身体が前傾した状態になります。ここから立ち上がります。
このようなヒンジ動作で身体をしゃがむ、立つ動作が出来ないと柔道で投げるときに様々な投げ技を行う
基礎的な身体の使い方が出来ません。また身体を1回転する背負い投げなどは
股関節の回旋動作を伴う投げ技です。その為、股関節の動きが正しく出来ないと中途半端な背負いになることになります。
身体のどの部分を使って投げるか。それが正しい関節の使い方を覚えることでまず速く投げる基礎が出来るのです。
②③投げる時の股関節の使い方
股関節を写真②③のようにヒンジ状態から下半身の力で地面を押して
その力を使って上半身につなげていきます。
ヒンジ動作が正確に行えると、この股関節を曲げて伸ばすという、速度をあげましょう。
これこそが投げる時のスピードアップになります。
胴着を掴んでから投げるまでにいかに股関節の動きを速くすることが
投げる速度のレベルアップにつながります。
トレーナー兼コーチ野島