奈良市ジュニアトレーニング専門ジムのasukaトレーニングクラブ。
今日はサッカーでの初速について。
サッカーでは速く動くこと、それも最初のスタートがとても重要視されています。
特に0~5mまで。この距離感を速く動くことがチームにとってアドバンテージになるのです。
確かにボールのタッチなども重要ですが、世界的にサッカーの動く速度がここ10年でとても
高速化しています。
その波は、小学生や中学生も同じ現象が起きています。その為脚が速いことが自分にもチームにもとても
重要なことになります。
速く動くといっても100mではないのです。5mか10m程度の速度をどの程度向上することができるのか。
それが重要です。では実際に5mや10mを速く動くにはどうすればいいのか。
陸上ではスタブロと言われるスタートを補助するブロックがあるため、すこしサッカーとは
動作が違います。サッカーの場合身体を倒す角度が浅い、陸上では深くなります。
①上サッカー ②下陸上
この写真の①②のようにスタートの姿勢は少し違います。その為、走り方も少し変化があります。
根本は違わないのですが、サッカーの場合、より速く動くためには身体を大きく前傾するというよりも
膝の位置が重要です。
陸上のように止まった所から走ることはほとんどなく、動いている所からの動作が多いのです。
その為前傾をしても前傾角度は浅くなります。その分膝をあげて地面を押す速度をあげる必要があります。
この膝をあげることをニーアップといいます。
①ニーアップトレーニング
ニーアップをイメージするにはまずはウォールドリルがお薦めです。
壁をつかって脚の動かし方を練習します。
写真のように体幹部分はしっかり安定させた状態で膝をあげます。
このとき、写真のように姿勢を崩れない程度まであげます。
支えている足の踵はつかないようにしましょう。
基本走るときに踵がつくと走るときにブレーキをかけることになるため
踵は1cmくらい浮いた状態が理想です。写真①のように最初スローな動きで、まずは
股関節をつかって脚をあげます。このとき、膝ではなく股関節で脚をあげるイメージが必要になります。
②③ニーアップトレーニング
写真②③では膝をあげるイメージのトレーニングの応用編になります。
今度は両足を地面についた状態から壁を押して後方の膝をあげます。
このときも先ほどの①と同様体幹の姿勢を崩さずに膝をあげることが必要です。
このように膝をあげることがとても大切です。
膝をあげることで、地面と足裏の空間をつくることが必要です。この空間があると
地面を強く押すことに繋がります。
地面を押すには空間が必要です。しかし、膝があがらないと地面を押す空間が無くなる為
膝をまげて地面をかくような動きになります。しかし、地面と足裏の空間があると
地面を押すことが出来ます。これを毎回行うことが出来ると地面からの反発をもらい
走ることが出来ます。
特にサッカーでは一瞬で相手に追いつく必要があり
そのため、出来るだけ最速でトップスピードになる必要があります。
膝をあげるといいますが、簡単に膝は急にはあがらないのです。咄嗟に膝をあげるには
普段からのトレーニングを行う必要があります。
速く走るにはどれだけ膝をあげてスタートを切れるかです。
その為には、ニーアップをどのような状況でも行えるトレーニングが不可欠です。
速く動きたいとお思いの方体験してみてください。
トレーナー兼コーチ野島