奈良市のジュニアアスリートトレーニング専門のasukaトレーニングクラブ。
今日はフィギュアスケートのトレーニングでの要望が多いダブルアクセルについて。
ダブルアクセルはきちんと動作をひとつづつ覚えることで、跳べないジャンプではありません。
今日は、その攻略法についてです。
早い選手では、トレーニングして1カ月で跳べるようになっています。
ダブルアクセルとシングルアクセルの違いはまずシングルアクセルはある程度
ジャンプに慣れれば跳べるジャンプです。
しかし、ダブルアクセルは練習をしてもなかなか跳べないのが現状です。
ダブルアクセルを跳ぶにはまず、正しい身体の使い方を覚えることが必要です。
よくある例が小学生の時は跳べたが、中学生で跳べないなどの例があります。
これは小学生の時は、身長も小さかったため、ジャンプ力だけで跳べたとも言えます。
しかし、ある程度身長が大きくなると、跳ぶにはジャンプの練習だけではクリアできない部分があるのです。
アクセルジャンプでは大きく
①右軸の意識
②腕のスイング
⓷着地の時の脚の抜き足
④右の膝、股関節の伸展
⑤跳ぶときに股関節の角度
この4つが大きく必要になります。
アクセルは前方向に跳ぶ為、身体を大きく前傾して跳ぶ癖になると跳ぶときに
膝、股関節の伸展が出なくなり跳ぶことが出来ません。
その為、股関節の角度はそれほど大きくなく30度以内でしょう。
①ジャンプの時の角度
写真①ではジャンプの時の股関節の角度です。このくらいで充分です。これ以上倒すと
起き上がるまでに時間がかかり空中で姿勢を崩すことになります。
アクセルではもっとも重要になるのは、軸を間違わないということです。どうしても左足で地面を押して跳ぶ為に
左を中心に跳ぶことが少なくありませんが、これでは着氷の時に左側に倒れることになります。
それが原因で跳べない選手も少なくないのです。
その為腕もスイングを行い、ジャンプするときに自分の右膝を出来るだけ最短で地面から離して左方向に移動することをお薦めします。
②右膝の使い方
写真②のように右膝が進行に向ってやや左よりに動きます。
このとき、膝を左方向に速く回旋することで、右軸をつくりやすくなります。
この右膝が自分の左脚の太ももよりも内側にあると回転が少し不十分になるのと
右軸での回転が難しくなります。
この右の膝の動きがかなりこのあとジャンプの姿勢のときも大きな影響を与えます。
特にジャンプして着氷に入るときに右の膝が完全に伸展した状態で着氷に入るかどうかで
着地の成功率が大きく変化します。
ダブルアクセルでは、このあと着氷では左脚を少し持ち上げておくことで着氷の際に
左脚が後方に移動しやすくなります。ドーナツスピーンのように。
このような動作を段階的に踏んで行うことでダブルアクセルの成功率は大きくかわります。
ダブルアクセルは6級のバッジテストで最大の山とも言えます。
速い段階からダブルアクセルを習得するには段階的に動作を練習していきましょう。
そうすればダブルアクセルは跳ぶことが可能になります。
ダブルアクセル、トリプルアクセルで御悩みの方、気軽に体験してみてください。
トレーナー兼コーチ野島