奈良市 ジュニアアスリート専門ジム/ 柔道に特化したトレーニング、スピード強化の為の動作トレーニング!!

奈良市 ジュニアアスリート専門ジムのasukaトレーニングクラブ。

オリンピックが始まり、夜柔道を最近は見ていました。その中で気づいたのと、解説の方のコメントでも

ありましたが、この3年間で柔道はスピードの時代に入った気がします。

技に入るまでの時間、技をしかける時間、この時間がとても速い。

これは軽量級だけでなく、重量級にも言えることです。

今回日本人で技に入る速度が速い選手は、今後大きな参考になると思います。

 

外国人では組手から技に入るまでの速度が軽量級のような速度で行われています。

これは、様々な研究が行われているのだと思います。

今後柔道にもスピードの時代が必ず来ます。次回のロスオリンピックでは今よりも

組手をもってからの速度があがるでしょう。それに対応することが今後必要になると思います。

 

当クラブでも最近柔道以外でもそうですが、様々な競技でスピードをいかに速くするかの

トレーニングを要望される方は少なくありません。

確かに技、スキルを覚えることは重要で当然のことです。しかし、圧倒する速度をもった選手と戦う場合に

やはり対応することが難しくなります。

その為、技、スキル+速度は今後どの競技でも必要になります。

 

では柔道でどのように速度をあげるか。まず順番に整理していきます。

①組手からの技に入るまでの動き

②技に入るときの実際の動き

⓷相手の技をかわす動き

この3つが必要になります。

海外の選手は襟、袖をもつという概念以外に帯や脇の下などをもつような組手も

多く、どの位置をもっても投げることが出来ます。

これに対応するには、どの位置を持たれても自分のバランスを崩さない動きが必要になります。

 

それには速く動く、それも一瞬で動く習慣が必要です。

動きには0~2mを一瞬で動くような動きのスキルと、200~400mなどを走る動きがあります。

柔道では前者の0~2mをいかに速く動くか。これは確かに反復練習もありますが

身体の動作メカニズムを知ることがまずは大切です。

 

ただ速く動くとしても柔道では相手がいて相手と組み合っているので動くには自分だけの動きではないということです。

相手の力を利用したり、相手の位置で動きを考える必要があります。

まず基本的なドリルとしては

①立った姿勢から重力を利用してすぐにしゃがめる動作

②組手で技をかけるときに股関節の内旋動作を速くする動き

⓷すり足から動く時に特に技をかける、よける時に地面反力を使って動く

この3つがとても大切になります。

①は自分と相手が組んでいる時に、自分が相手よりも低い姿勢になる際には

筋力ではなく、重力を利用して速くしゃがむ動作のトレーニングが必要になります。

①重力を利用したトレーニング

写真①では重力を利用し上方かウォーターバックをもってしゃがむ動作です。この時

出来るだけ筋力を使うのは止まる動作のみ、止まるときに最大限の力を使いますが、

それまでは体幹の力で身体を支え、下にしゃがんでいきます。

 

このようなトレーニングでは今回は片足で支えていますが最初は両足から始め

ある程度出来てくると片足で行います。この動作を覚えることで一瞬で相手の懐に入ることが出来ます。

力ではなく、重力を使うスピードトレーニングになります。

 

次に②の股関節の内旋動作です、この動作を覚えることで、立ち技だけでなく、寝技でも速く動くことが

可能になります。

②技をかける時に股関節の動き

柔道での技のほとんどは、股関節を外旋した状態から素早く内旋することで

相手を投げることができるようになっています。これは内旋することで自分の上半身も回旋することが出来、身体が

回旋することで相手を投げることに繋がるのです。

しかし、この内旋動作を使わずに、上半身の力だけで投げる動作や内旋が不十分で投げていると

股関節の内旋動作ではない部分で動き、それが癖になります。

しかし、これでは速く身体を回旋することには出来ないのです。

これは柔道だけでなく、野球やテニスなどの競技でも同じことが言えます。

 

その為、内旋動作を速く出来ることが柔道でのより速く身体を回旋して動くことにつながるのです。

 

⓷④股関節内旋トレーニング

写真③④では股関節の内旋動作のトレーニングです、この時もウォーターバックを使用していますが

出来るだけ上半身ではなく下半身の股関節で動く練習を行ないます。

あくまでも下半身の動きで上半身を動かします。

 

この股関節の内旋動作を速くするには、股関節の可動性とトレーニングが不可欠になります。

最後に③の地面を押す地面反力です。

地面は自分が押す力が速く、強いとその反力も強く戻ります。この地面反力を使うことで

技をかける時は相手から技をかわすときにも多いに利用できます。

 

⑤⑥地面反力で立ち上がるトレーニング

写真⑤⑥では地面反力を使い立ち上がるトレーニング、中学生以上ではこれに腰にチューブなどを使い行ない、

より地面を速く強く押す力を身につけます。

この動作を覚えることで地面の力を使い、より速く動けることになるのです。

 

柔道では、この①~③の力をつけることで確実に速度はあがります。

これからの中学生にはこの速度をあげて瞬発力をもっとあげることで世界に戦う準備をしてほしいです。

 

トレーナー兼コーチ野島

asukaジュニアトレーニングクラブ

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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