奈良市スポーツ傷害専門トレーニングジムのasukaトレーニングクラブです。
今日ジュニア期に多いシーバー病についてです。
シーバー病とは、踵骨骨端症とも言われています。かかとの骨の端骨がはがれたり、踵骨軟骨に炎症がおきる
状態のことを言います。
特に成長期10歳~15歳くらいのお子様に多く、整形外科学では男児に多いとありますが
あまり関係ないのが最近の現状です。
特に、サッカー、バスケットボール、ラグビーなどを行う小学生高学年に多いのが現状です。
原因はアキレス腱が過度に引っ張られるために起きるのが一般的な文献です。
しかし、実際にはある一定の動作に多くみられることがあまり知られていません。
特にサッカー、バスケ、ラグビーに多いのは、ある特別な原因があります。
それは走る動作ではなく、止まる動作にあります。
20年くらい前にはあまりなかったのがこのシーバー病です。
最近ではサッカー、ラグビー、は人工芝で行う、または体育館で練習することが増加しています。
バスケもシューズの性能があがり、急ブレーキをかけれるシューズを履いている子供は少なくありません。
その為、地面が硬く土のように滑らない為に足首へのかかる負担は増しています。
この止まるという動作は大きな衝撃が踵にかかるのです。
自転車や車でもそうですが急ブレーキをかけると大きな負荷が身体にかかります。
この負荷をしっかり受け止めないと踵に大きなストレスをかけることになります。
①ブレーキ動作
写真①では、ステップを行う時に踵から入っていくのがわかります。
この時、踵から地面を押すイメージでステップ動作に入ることで
力の吸収を股関節で受け止めることが出来ます。
この力の吸収が踵ではなく、つま先から入ると股関節では吸収できなくなり
実際は踵周辺と膝で吸収の誤作動を行すことになります。
これを代償運動といいます。このつま先で接地するお子様が最近はとても多いのです。
これがシーバー病の大きな原因になります。
これは今までトレーナーとして多くの小学生、中学生のブレーキ動作を
確認して動画で撮影すると、シーバーになるお子様にはつま先でブレーキをかけているのが
明かでした。
その為、股関節で地面のブレーキ時のスピードを止めるには
踵の方から地面に接地していくことが大切です。
この踵の方からというのも、踵からでは無いので誤解しないでほしいのです。
あくまでも踵の方からになります。
このブレーキ動作の練習を行うことで当クラブに通われていた
シーバーのお子様は短期間で痛みが解消しその後動作獲得を行えることで
再発することもありません。
しっかりと動作を修正することで、スポーツ傷害はほとんど改善できます。
シーバー病で御悩みの親御さま気軽にお問い合わせください。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ野島