ジュニアトレーニング、速く走ろう。
この夏でスピードアップ。膝、腕の使い方編です。
先日の具体的な説明から今日は実技編です。
まず、腕、膝編から。
明日は体幹
明後日は股関節編になります。
まず、腕の振り方ですが、なかなか最近では腕を振れないお子様が少なくありません。
これは、腕を振るという動作と脚を動かす動作が連動しにくくなっています。
ですので脚は動くけど腕が振れない、腕を意識すると今度が脚がうまく使えない。
そのような動作は多くみられます。
これは一概に全てとはいえませんが、はいはい動作が上手く出来ない為におきる
現象です。
①ベア運動
ハイハイでは左右対称に身体をうごかして前方にすすみます。
しかし、小さい頃、このハイハイをあまりせずに立位で動き出すと体幹部分の
左右を支える部分が低下し走る時に左右をうまく対称に動かすことが出来ません。
その為、走る時に腕を振る動作が脚の動きと連動しない為走る時に
身体が大きく左右に振られたり、身体全体がうまく連動しなくなります。
腕の振りは脚の回転と同じくらい重要です。
特に短距離でトップスピードに入る時に、最初の3~4歩目はもっとも脚の回転を
あげる必要があります。その為、どれだけ脚の回転をあげれるかが鍵になります。
①腕の振り方
写真①であるように、腕のスイングでは空中かくような動作で動き出すことが理想です。
特に小学生では陸上選手のよう指先を伸ばして振るような動作は難しいのと
肘から下だけで振る可能性があるので、泳ぐような感じで腕をスイングする写真①のような腕振りが理想です。
腕は出来るだけ身体から近い所に自分の親指が来ることで腕を高速で動かすことが出来ます。
腕を速く振るにはクロールで泳ぐような形で腕を使うことで自分の身体を前方に進めるようになります。
それだけ腕の振りを意識することで前方に進む形はかわります。
まず、この腕振りをおぼえましょう。
次に膝の振りというか膝の位置です。
走る時に膝の向きや位置はとても重要です。特に、膝が前方に向いているお子様、下を向いているお子様、
この向きにより大きく違います。
膝が前方を常に向くイメージがある子供さんは、自分の身体が前方に進む推進力を強く使うことができます。
しかし、膝が前方ではなく、下方向を向いていると地面を強く押すのではなく、地面をかくような動作に
なり前方には進むことが出来ません。その為自分が思っている以上に推進力がありません。
ですので膝の位置は腰の高さまではあげましょう。
ここから地面を押すことで大きな力が生れてきます。
特に小学生では地面を押す感覚を掴んでほしいですね、地面を押すことで前に進みます。
お薦めのトレーニングはスキップやポゴジャンプと言われる地面を押すことで
前方に進むトレーニングです。
写真②ポゴジャンプ
地面を強く押すことで速く走るに必要な膝の位置がわかるようになります。
地面を押すという感覚が子供さんにはなかなか難しい部分があります。その為、出来るだけ
地面を押すことを意識させることが大切です。
その為にも膝の位置が指標になってきます。
明日は股関節の使い方について速く走る為のトレーニングをお届けしていきます。
asuka-sports.com
トレーナー兼コーチ 野島