今日の投稿は野球での速球を投げるトレーニング、動作方法です。
野球の投手で速球が憧れです。140、150kmを投げることは
魅力です。
しかし、このスピードボールを投げることは一部の選手が投げる特別なものと
思われています。そうではありません。最近の投手事情では高校生では
多くの選手が140kmを投げることが可能だと言われています。
ただ投げるだけではなく試合で活かせるコントロールされた投球を行うことが要求されます。
野球では、投球時に様々なポイントがあります。
①下半身の可動性
②上半身の胸椎の可動性
③地面を押す力作用
この3つが動作としてはとても重要です。体幹部分の強化は不可欠です。
①下半身部分では、下半身の可動性がとても重要です。
投手の場合地面を踏み込む関節可動域が狭いと地面を押す力をもらうことが出来ません。
また可動性が高いことで、相手に出来るだけ近い位置で投げれます。
また、股関節のヒンジと言われる可動域が狭いと腰で投げる傾向にあります。
①投手の下半身の可動性
写真①では、一般的な高校生の投球の下半身です。
前脚の股関節の太ももと胸がくっつきそうになっています。
これは、下半身の可動性が高く胸と脚がくっつくためになります。
このぐらいの下半身の可動性が無いと傾斜でのマウンドで自分の体重を
ボールに乗せることは難しくなります。
②③股関節切り返しトレーニング
写真②③では股関節の切り返し動作を行うトレーニングをおこなっております。
可動性と地面を押す力のバランスが必要になります。特に切り返し動作で素早く行うことで
広い可動域での強度を高めることが出来ます。
股関節の切り返し動作が速いほど、投手でのバンディング動作を使った投球を
行うことが出来ます。
速球を投げる投手は跳ね上がるようなフォームで投げます。これは地面を強い力で踏んだ時に
地面からの反力をもらい飛び上がることになるのです。
④⑤ 股関節のローテーションスクワットトレーニング
投手では写真④⑤のトレーニングを行うことで、床からの反力を使って地面を押すトレーニングを
行います。このような股関節のローテーションの能力が股関節にはあります。投球でも
股関節のローテンションを行うことで投球時に大きな力で地面を押すことが可能になります。
次に上半身の胸椎の可動性になります。
特に胸椎部分の可動性については、投球時には股関節の回旋が止まるとその伸張された
力を使い胸椎を回旋していきます。これが下半身から上半身に伝わる力となり大きな動力で
投げることが可能になります。
⑥⑦ 胸椎の回旋
写真⑥⑦では右の胸と左股関節が完全に伸ばされているのがわかります。写真⑦でもまだ伸ばされたままです。
最後に左股関節に完全に体重が乗ってから右手が遅れる形で出てきます。これが身体の伸張反射を使った
理に適う投球になります。
決して股関節が回旋しきる前に腕を回すと下半身の力がほとんどなく腕の力だけで投げることになります。
⑧胸椎回旋トレーニング
胸椎に可動性を確保するには、写真⑧のような骨盤を止めて胸椎だけを回旋することを
行います。これで胸椎部分の可動性を高めることになります。
⑨⑩⑪ 実際の投球フォーム
写真⑨⑩⑪では実際に投手出身のトレーナーのフォームです。
地面を強く押し、股関節にローテンションを使い投げることで最後の⑪では躍動感あるフォームになっています。
又強い股関節でなげることで、投げた後に左右の傾きがないのも特徴です。
当クラブでは投手のトレーニングを専門で行っております。
投手での速球は才能ではありません、身体の使い方のコツです。
是非、コツを掴んで140km以上の投球を行ってみませんか。
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トレーナー兼コーチ 野島