今日の投稿は膝のリハビリについてです。
膝は多くの方が痛みがあり、苦しんでいる関節でもあります。
しかし、膝の痛みを注射で痛み止めを打つ方法しか
治療方法はないのでしょうか。
治す方法はあります。
それは、膝自体ではなく前後の関節に問題があります。
当然筋力強化も必要です。しかし、それでは不十分です。
しっかりと膝を治すには、股関節や足首の関節を正常に戻すことで膝の関節の
痛みはなくなります。
膝の痛みの大きな原因は足首と股関節です。
膝自体の構造を考えましょう。
膝関節は曲げ伸ばすすることしかできません。回旋するような動作はありません。
回旋しているように見えるのは代償と言われる動作でほとんど膝にそのような
機能はありません。また、膝には大きな筋肉は付着していません。
太ももの筋肉やハムストの筋肉はかなり小さい部分が付着しているだけで
身体を支えるような大きな筋肉はありません。
このことから膝→ 身体を支えながら動かすにはあまり適応していません。
しかし、多くの方は膝で階段をあがり、膝の立ち上がり動作を行い、膝で歩行を
しています。これではオーバーワークになり、痛むこと明確です。
誰でもこのような動作を繰り返すと膝は痛め変形します。
女性に多いのは女性が男性より骨格筋量が少ないことが原因にもありますが
男性でも膝を痛める方は少なくありません。
この状態を回避するには、動き自体を変えることが必要です。
膝の痛みの原因は普段の生活の中に隠れています。
生活の動作を改善しないままでは、膝の痛みを改善することは
根本からは難しいと思われます。
立ち上がり、歩行、階段などは全て移動手段です。
この移動手段が間違って筋や関節の動かし方をすることは
車で言えばブレーキをかけてアクセルを踏むようなものです。
これでは必ず車も故障してしまいます。
では、具体的にどのようにすれば膝関節を治すことが出来るのでしょうか。
まずは足首、足裏からのアプローチが必要です。
足裏には多くのセンサーが存在ししっかりと地面を踏んでいると
いう感覚をつかむことが必要になります。足底を強化するには足の指を
しっかりと伸ばしてあげる必要があります。
図1
足裏の図です。
この図1のように3点で正しく地面を踏む感覚がまずは重要です。
指先をあげることでこの3点が明確になります。
次に足の背屈を正しく行うことです。
足の背屈とは
図2
図2では真ん中のつま先があがっているのが背屈動作になります。
この背屈が出来ないと実際は地面を踏んでいることになります。
この背屈動作が出来ないと
写真①
左膝をみてください。
足首の背屈と足裏の筋力低下で地面を正しく踏むことが出来ません。
これが膝を内側に向かわせることになるのです。
膝の痛みは、まず、この足裏と足関節の背屈動作が正しく出来ることで
膝の位置が正常になります。
写真②
足裏のアプローチと背屈のトレーニング後の膝の動きです。
左の膝が正しい位置に来ているのがわかります。
まずは膝の痛みはこの足裏、足関節の背屈制限を改善することが
膝の位置を正しくする第一手段です。
明日は股関節へのアプローチをお届けします。
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トレーナー兼コーチ 野島