最近はお子様の猫背が非常に多くなっています。
原因の多くはPC、スマホ、ゲームなどの下を向く機会や
同じ姿勢をとることが多く、猫背になりやすくなっています。
しかし、猫背からくる大きなリスクを考えると出来るだけ早期に改善することをお薦めします。
猫背が何故、怪我のリスクなどが多く発症するのでしょうか。
①猫背
写真①のように猫背の状態で運動をする選手やお子様も少なくありません。
しかし、このような状態は非常に運動する上では危険を伴います。
腰と膝は連動動作で動いているのが写真①でもわかると思います。
背中が丸くなると膝が前方に出ます。これは体重が後ろに行くために
そのバランスをとるために膝が前方に移動します。
しかし、このような状態で運動を行うことは危ないのです。
背中が丸くなることで腰と背中に大きな負担がかかります。
この状態ではわかりませんが、背中が丸くなると腰は逆に反った状態に
なります。
胸部と腰部の境目のみがストレスがかかり、その結果
小児の時期に腰椎椎間板ヘルニア、すべり症、分離症を引き起こすことになります。
また、骨盤は後傾するために股関節が常に曲がって状態になることで
鼠径部痛症候群、股関節痛を引き起こすことも珍しくはありません。
また、膝が前方に毎回飛び出すために膝のオスグッド、膝蓋靭帯炎を引きおこすことにもなります。
また、猫背の生活時間が長いと背中の筋力低下、柔軟性低下が顕著になります。
しかし、背筋群は姿勢を維持する筋肉です。この筋肉が長年使われないと
運動選手にとっては怪我のリスクだけでなくパフォーマンスにも大きな影響を
もたらします。
特に最近では腰痛、股関節痛の若年化が非常に深刻になっています。
背筋群の低下は呼吸を浅くし、呼吸が浅いことで免疫力の低下にもつながります。
猫背になることは怪我のリスクを高め、内科的な疾患にも影響すると
言われています。
ではどうすれば猫背を改善できるのでしょうか。
まずは簡単なトレーニングから始めてみましょう。
②肩甲骨ストレッチ
③④
写真②~③④のように肩甲骨をストレッチするにはまずは肩甲骨を寄せる
所から入ります。肩甲骨を寄せることで背筋をまずは動かしていきましょう。
⑤ 背筋強化 ノルディックスクワット
写真⑤のようにスクワットでもこのように身体を前傾して
行うことが重要になります。
身体を前傾しても背筋で自分の身体を支えるトレーニングです。
当クラブでもほとんどのお子さまにこのトレーニングを行ってもらっています。
最初はなかなかできないですが、そのうちに背中の柔軟性と強度を
保てると行えるようになります。
前傾することで重力がかかることで背筋を強くすることになります。
猫背はこのような重力を使っても行えるようになることで普段の生活でも行えるように
なります。
普段の生活でも競技でも猫背は身体にとっていいことはありません。
出来るだけ小さな時から背筋を強化することは重要です。
是非、背筋の柔軟性と強度を保つことをお薦めします。
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トレーナー兼コーチ 野島