陸上で100mを速く走るには、腸腰筋をしっかりと使えるようになろう!!

陸上での100mを速く走るには、様々要素が必要になります。

その中でも注目したいのが腸腰筋の作用です。

腸腰筋とはお腹の深層にある筋肉で、脚を挙げる時に大きな作用をもたらします。

しかし、この腸腰筋を正しく使うことがなかなか難しく現実には

脚を引きあげる時に、大腿部で引き上げている現状があります。

 

それは脚をあげようとすると身体が後方に流れることが多くあります。

写真①

写真①は太ももをあげようとすると、腰が後方に流れているのが

わかります。これは腸腰筋ではなく、太ももの筋肉大腿四頭筋であげようとすると

このような現象になります。そして股関節が90度を超えたところで腰が後方に反り、腰の

力で脚をあげています。このようなもも上げトレーニングをよく見かけます。

しかし、これでは現実に脚は速くなりません。

 

腸腰筋は本来、腰椎の1番から5番までについていて~太ももの

大腿部の骨についています。

図1 腸腰筋

 

図1のように腸腰筋は本来、みぞおち部分くらいからあるのです。

この筋を引きあげるには、股関節ごと、引き上げ必要があります。

写真1 股関節ごと引きあげるイメージ

写真1のように臀部からひきあげて殿筋が伸張されているのがわかります。

 

写真2 腸腰筋を引き上げた走り方

写真2でも右の殿筋が大きく引っ張られているのがわかります。

このような殿筋、股関節ごと、引き上げるイメージで走ることが現実的には

腸腰筋を使うことになります。

腸腰筋をどれだけ伸張してその後収縮するかで脚が前方に進むスピードに繋がると

いってもいいと思います。

腸腰筋を強化するには、腹部のトレーニングが重要です。

腸腰筋を強化するには、まず意識としてみぞおち部分から引き上げる感覚で行いましょう。

写真3

お腹の、みぞおち部分から引き上げようとすると

身体は写真3のように一直線上になります。

この時に先ほどの写真1のような腰がそったりするのは

腸腰筋を使えていない証拠になります。

しっかりと腸腰筋を使うには挙げた脚の反対の脚がしっかりと下がることが

重要となります。

地面を支えている方の脚が出来るだけ下がろうとすることで

腸腰筋にストレッチがかかります。

 

ですので、脚を挙げるというより強く、速く地面を押すことで腸腰筋はストレッチされ

その収縮で素早い脚を挙げる動作に繋がるのです。

ですので当クラブではもも上げというよりもも下げトレーニングともいっております。

いかに素早く脚を下すことが出来るのか。それが素早い脚の入れ替え動作に繋がるのです。

脚を速く挙げることは現実には重力に逆らうことになります。

しかし、下ろすことは自分の体重と重力で逆に引っ張られていることになります。

 

100mで速く走るにはいかに脚を下すかです。その収縮で次の動作が速くなります。

当クラブでは毎日多くのジュニア選手がレッスンをされ走っておられています。

速く走るコツをつかむと100m非常に速く全国クラスの選手も少なくありません。

 

是非、腸腰筋を使ったトレーニングをお薦めします。

その為には速く下ろす動作が鍵になります!

陸上で速く走りたい、競技で速く走りたいとお考えの親御さま気軽に

お問い合わせください。

asuka-sport.com

asuka-shinkyu@lapis.plala.or.jp

トレーナー兼コーチ

野島

 

この記事を書いた人

野島 竜一

あすか鍼灸整骨院/asukaトレーニングクラブ院長兼代表

1971年奈良生まれ、 トレーナー スポーツ外傷専門の治療家/体幹トレーニング専門のフィジカルトレーナー。アスリートから一般の方までに体幹トレーニングにより体が健康になる素晴らしさをブログで発信。

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