股関節の柔軟性は競技スポーツにおいて非常に重要です。
股関節が硬いことは怪我につながり、又競技パフォーマンス低下、
早期の疲労回復効果にも影響が出ます。
出来るだけ競技への影響を考えるなら股関節の可動域、柔軟性は不可欠になると考えます。
股関節の柔軟性、可動域の必要性とは。
ではなぜ、股関節の柔軟性、可動域が必要になるのか。
競技スポーツにおいては、動作のほとんどが股関節が中心に動くといっても
過言ではありません。
①フィギュアスケートのステップ動作
②陸上の走る時 ③剣道での踏み込み動作
④サッカーでのドリブル
上記の写真すべてにおいて共通することは股関節の動作があって動いていると
いうことです。
股関節は関節の中でも非常に大きな動作を行える部分です、また筋肉を大きな筋肉が存在し、
背筋、大腿部前面、後面などにも密着しています。その為に動作の始動には股関節が優位になる
ことが理想です。股関節以外でそのような動作を出来る関節はないのです。
しかし、股関節が硬いとその動作を本来動かさない関節が動くことになるのです。
これが代償動作と言われます。
代償動作がつづくことで腰や膝の関節に大きな負担がかかり
怪我のリスクを高めることになります。
股関節の柔軟性を保つことと、可動域を正常な範囲で運動を
行うことが重要になります。
股関節の屈曲は太ももが床と平行になる所まで曲がり
尚且つ背中、腰が曲がっていないこと、つま先と膝の方向が同じ方向を向いていることが
理想です。
②股関節の伸展動作
股関節の伸展動作です。右の股関節をしっかりと伸展して伸ばしましょう。
足首をあげて股関節を伸展しています。
③股関節外旋運動 ④股関節内旋運動
写真③では股関節の外旋動作になります。右踵を固定し右膝をあげていきます。
逆に写真④では膝を固定し足首をあげていきます。
硬い、制限のある選手は殿筋がつりそうになります。
これは股関節を使えていない証拠になります。
このような股関節は様々な動作を行うことが本来は可能です。
股関節が正しく動くことで競技スポーツでは大きな力を発揮することになります。
競技スポーツではジュニア期には小学生くらいから筋力も少しづつついていき、
膝や腰で動きを行うお子様が少なくありません。
その為、しゃがむ動作や身体を回旋する動作で腰や膝を酷使するケースは少なくありません。
股関節の柔軟性は他にも疲労回復効果を高めることになります。
股関節が硬いと血流が悪く、また背筋、ハムスト、殿筋、大腿部前面の筋、腹筋など
ほとんどの大きな筋肉は股関節の骨盤に付着しています。この筋肉が硬くなることで
血流の流れが悪く、その結果競技後の疲労がなかなか抜けないことが多くみられます。
競技をしているお子様で疲れやすい原因はこの股関節の柔軟性の欠場が原因のケースも
みられます。是非、股関節の柔軟性を高めることは毎日の日課として行うことをお薦めします。
競技スポーツでよく怪我をする、疲労がなかなかとれないなどは股関節の柔軟性と可動域の制限が
原因かもしれません。現に腰椎分離症のお子様で股関節の可動域を向上することで腰の痛みがなくなる選手は
少なくありません。
身体の柔軟性のことでお悩みの親御さま気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島