競技では可動域と柔軟性が必要になります。
可動域とは関節の正常な範囲での動きとそれに伴う強度。
柔軟性は柔らかい関節や筋のことを言います。
この可動域と柔軟性が競技には不可欠です。
今日は競技に必要になる可動域と柔軟性を高めるトレーニング法について
コンタクト系のスポーツでも
体操やフィギュアスケートのスポーツでもどちらも
柔軟性と可動域のトレーニングは必要になります。
しかし、この可動域と柔軟性を出すにはただストレッチをすれば
いい訳ではありません。
関節の可動域をあげるには、身体のモーター部分が正常に作動することが
必要です。
これはほとんど全員の方が一度は経験されている動作。
例えば、赤ちゃんの頃、ハイハイ動作をしています。
その後つかまり立ちに。
これこそが体幹部分=モーター部分を強化した結果その後歩行を出来ることに
なるのです。
赤ちゃんはほとんどが四肢の筋力が弱い為に胴体部分の体幹しか力を使うことが
出来ません。しかし、その胴体部分には驚くような力が私たちには存在しています。
これが体幹力。
お腹にあるインナーマッスルは呼吸をつかさどったり、姿勢をつかさどる
筋が多く含まれます。この筋を赤ちゃんの頃にハイハイ動作で鍛えているのです。
ですからハイハイの期間は長い方がいいと思います。
ハイハイ動作は
①ハイハイ動作
写真①では膝があがっていますが、ハイハイ動作ではこのように
手と足で地面をしっかりと押すことになります。
この押すことで肩と股関節の関節から体幹部分に刺激がいき、
押されることで胴体にある体幹をつかさどる筋肉を活性化することに
なります。
実際にこのトレーニングを大人になっておこなっても体幹を強化出来ると
言われています。ハイハイ動作を行うとお腹周辺を使って動く意識がわかります。
体幹をこのようにして鍛えられ今度はつかまり動作で更に体幹を
活性化させていきます。
何かをもつと実際に可動域が向上することは実際にあります。
例えば、
②棒をもっての回旋運動
写真②のように棒を持って関節を回旋させると持たないよりも
スムーズに関節を動かすことが出来ます。
これは体幹部にあるモーター部分が外的な刺激により肩関節、股関節かた伝わり活性化され
関節が正常に動くようになります。
この現象はどの関節でも行えます。
これがモーター部分の強化=体幹強化となります。
柔軟性は確かに毎日ストレッチをすれば少しは筋が柔らかくなりますが
それが競技で活かせるかは疑問が残ります。
柔軟性があっても関節の正常な可動範囲で力を出せるかが重要です。
③
写真③のように非常に柔軟性はあります。
しかし、この体勢でも自分の姿勢を維持できる強さが必要です。
これが体幹力と伴う可動域になります。
身体が柔らかくでもその体勢で動ける強さがないと競技では
活かせません。
その為にはモーター部分(体幹)をどのように強化するかが鍵になります。
④ ⑤ ⑥
写真ではバンドを使ったトレーニングで体幹部分の筋肉を活性化させています。
写真④では立位の状態でチューブを足の方向に押すことで体幹を安定させています。
⑤⑥では寝た状態で行い同じように体幹部を活性化させています。
このように抵抗をかけた状態で体幹を安定させるトレーニングを行うことで
関節はより動きやすくなります。
⑦
写真⑦では体幹を活性化したことで股関節と胸椎が動きやすくなっています。
これは体幹部がコントロールされている為に関節がより正常に動くことを
意味します。
関節の硬い、柔軟性の欠如はただストレッチをすればいい訳ではありません。
運動動作を行うには体幹部分がきちんと正常に稼働することで関節の
可動性が出て柔軟性の向上、そして強度が備わります。
是非、体幹(モーター)部分を強化して関節の可動性と柔軟性を
正常にしてみませんか。競技パフォーマンスは確実に変わり、
怪我を予防することにもつながります。
競技で関節の可動域、柔軟性を向上させていとお思いの親御様
気軽にお問い合わせください。
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トレーナー兼コーチ 野島