奈良市アスリートトレーニングジムのasukaトレーニングクラブです。
今日はフィギュアスケートでのトリプルアクセル成功の為の身体の使い方についてです。
トリプルアクセルは唯一前方から跳ぶジャンプ。
しかし、その為、前方向から回転する為に、後方か滑って跳ぶジャンプとは
イメージとしても難しい感があります。
どうしても前方から跳ぶとスピードのコントロールが難しく、
スピードを落とし過ぎると、ジャンプの高さが出ないのと回転が不足することに
なります。
これを解消するには、アクセルでの身体の使い方を理論的に選手が知っておくことがとても大切です。
当クラブには現在8名の国内外の選手がトレーニングをされています。
その中でどのように回転するかのご質問が少なくありません。
まず、トリプルアクセルを成功する為の動作を覚えましょう。
①右軸回旋
②モーメントの長さ
③踏む込む速度
④着地の時の予備動作
が必要になります。
この4つが最低限行うことでトリプルアクセルの成功につながります。
ジャンプ動作はあくまでも右を軸にした回旋です。
どうしても左脚で踏み込むと左軸で回旋を行うと姿勢が大きく崩れる為に
着地でほぼ成功できなくなります。
右軸で回旋する為には、右足を空中に振り上げたときにモーメントが大きくならないように
します。
モーメントとは自分の身体からの距離になります。
膝から下を大きく円を描いて振り上げるとモーメントが大きくなる為に
回旋する時の速度が減少するのと、身体が振られるために軸が安定しにくくなります。
③の踏み込みの速度については、踏みこむときにゆっくり地面を押すことで
氷からの反発を受けにくくなる為に、結果ジャンプの高さにも大きく影響します。
トリプルアクセルを跳ぶには最低限の高さが必要になります。この高さを維持するためには
踏み込む速度がとても大切です。バレーボールやバスケットボールを見て頂いても
サーブダンクシュートのような高い地点に到着するには地面を強く速く押すことが要求されます。
これはフィギュアスケートでも同じことが言えます。
④の着氷の時に出来るだけ腕を広げる速度をあげます。これを予備動作といいます。
出来るだけ着氷のポイントで足裏が触れる瞬間に速く腕を広げることで地面からの
衝撃を上半身で受け止めることが出来ます。
そうすることで、脚へのダメージを大きく減少させ、また安定した着氷を行うことが出来ます。
この①~④の動作を改善するだけでもアクセルジャンプは大きく変化します。
フィギュアスケートでは数センチのエラー動作が空中では大きな影響を受けます。
空中では自分の身体をコントロール時間はありません。
0,9秒程度の時間ですので、脚が地面に着いているときの意識がかなり重要になります。
トリプルアクセルは現在多くの選手が跳べるようになってきています。
これは様々な動作が解析され跳ぶポイントがより明確になっているからだと
推測できます。
今後もっとトリプルアクセルを跳ぶ選手は増えると思います。
しかし、成功の確立をあげるには自分で3回転半の跳ぶ身体動作を理解することが
大切です。
当クラブでは国内外の選手を小学生1年生~40代の方までのスケーターの方の
トレーニングをおこなっております。
是非、トリプルアクセルを成功する為の動作を覚えましょう。
トレーニング内容について興味のある方は体験してみてください。