奈良市のスポーツ障害、リハビリ専門施設の
あすか鍼灸整骨院、
パーソナルトレーニングスタジオの
asukaトレーニングクラブの
トレーナー兼治療家の野島竜一です。
子供さんの骨折、捻挫は
スポーツや遊んでいればつきものです。
しかし、過度な固定や機能障害に繋がるケースも
あります。
診断後はどの程度の期間で運動することが可能か、
リハビリすることが可能かを、きちんと
説明して頂くことをお薦めします。
固定が長期化して動かさないまま、靭帯、骨がくっついたり
癒合しても、その後の運動機能までもが正常になっている訳ではありません、
逆に運動機能が著しく低下することが考えられ、その場合関節や筋が拘縮すると
なかなか、正常な運動機能を子供さん自身が自分で回復することは
難しく、専門期間にリハビリすることになります。
それも長期間。
是非、運動機能を低下しない為にも、どの程度から運動することが可能か
診断後にお聞きになることが重要かと思います。
今日の投稿は
子供さんの手首に骨折についてです。
固定中も固定後も早期のリハビリが後遺症を無くすことに
子供さんの骨折で多いのが足首、手首、指といった身体の末端に
ある関節です。
特に、転倒したり、競技でぶつかってこけたりして急に
手をついたり、足を滑らせてこけたりするして骨折することは
少なくありません。
私も子供の頃転倒してやはり前腕を骨折したことがあります。
手首では骨折の仕方により何種類かあります。
①手の甲をついての骨折
②手のひらをついての骨折
基本はこの2種類です。他にもありますが一般的な
お子さま(7歳~15歳くらいまで)に
多いのはこのタイプの骨折です。
幼児の場合は骨折に行くまでの外力がかかりにくいのと
骨がかなり柔軟性があるので骨折はよほどの直接外力が無い限り稀と
言えます。
高校生以上になるとほとんど成人の骨と変わりない為
骨折の種類は少し複雑なタイプも含まれます。
小児から中学生までに関しては上記2種類がほとんどです。
このタイプの骨折は基本、整復後、固定になります。
ただ、転移と言われる骨があまりにも離れている場合や
骨折の種類が上記2種類以外の場合などは手術の場合もあります。
どちらにしろ、固定は必ず行います。
手首の骨(橈骨が一般的です)は4~5週間で骨癒合となります。
固定も基本はここまでで、後は簡易サポーターなどを
つけて状態を観察します。
しかし、受傷後5週間以上経過していると、
関節や筋は固定されている為ほとんど動かすことが出来ません。
5週間~6週間、長くても7週間~8週間の固定ということは
2カ月くらい筋や関節を動かさないことになります。
これは関節、筋の運動機能は著し低下し、早期にリハビリを
行わないと関節が拘縮が始まっています。
この後、ギブスを外してすぐに競技や日常生活に
復帰することはなかなか難しいのが現状です。特に
競技では手首から肘を上手く動かせないことにも
繋がります。手首がうまく動かないと前腕や肘にかかる負担は
非常に大きくなります。
ですので固定が終了したらではなく、出来れば固定中から
少しづつ動かせる部分は動かすことが重要だと考えます。
ヤンキースの松井選手が以前行ったリハビリ方法とは。
プロ野球の元ヤンキースの松井選手が外野の捕球中に
手首の骨を骨折した時の事をご紹介します。
松井選手は以前ヤンキース所属時代、5月に捕球中に手首を骨折。
緊急手術をし、その後術後早期から指などの関節のリハビリを
開始。9月には試合に復帰しています。この間約4カ月。
これは固定期間がいかに早く終了したかということです。
2~3週間後にはギブスを外し本格リハビリを開始。固定するギブスも
最初は肘くらいまでありましたが、少しづつ小さくして固定する部分を
手首だけにしておられたとの事です。
これは手首以外の正常な関節の拘縮を防ぐ為です。
この結果肘、肩などの過度な関節固定期間短くなり、関節の拘縮を
最小限に抑えれれた為、あのメジャーリーグという世界最高峰の
プロ野球リーグで復帰することが出来たのだと思います。
早期にリハビリを行うことは、手首以外の関節、特に肘、肩も
手首の骨折の場合、三角巾等で固定されているので、関節を動かすことが
出来ません。欧米では固定期間の短縮化と固定部分の最小限化で拘縮予防と
その後の後遺症をなくす為の対策がとられています。
この松井選手ももう10年以上前の話です。
現代では更にリハビリ方法なども進化していると思われます。
お子様で競技復帰や日常生活復帰に拘縮での運動機能低下を残さない為にも、
早期からのリハビリで拘縮を予防することをお薦めします。
手首の骨折での固定後のリハビリや
骨折後の競技復帰をスムーズにお考えの親御様、選手の方、
気軽にお問い合わせください。
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asukaジュニアトレーニングクラブ
トレーナー野島