奈良市フィギュアスケート専門トレーニングのasukaトレーニングクラブです。
昨日に続いてのフィギュアスケートジャンプについて後編です。
ジャンプではとても重要なことがありました。
軸、股関節の使い方、上半身の使い方。
この3つを使って今日はアクセルジャンプです。
アクセルジャンプはもっとも難易度の高いジャンプになります。
それはアクセルジャンプではジャンプした時に右膝を曲げた状態で回転に入ります。
この右膝を曲げた状態で跳ぶと通常は回転するときに体重が前方にかかり軸がブレてしまい
着氷でミスする可能性が非常に高いのです。
その為、どうしてもジャンプの時に跳んだあと半回連くらいで膝を速く伸展し右股関節、膝を一直線に
する必要があります。
それが出来るとアクセルジャンプもいい形でジャンプ出来るのですがほとんどの選手はこの、右膝を速く伸展出来ないまま
回転してしまい、軸が空中で大きくぶれてしまうのです。
これがアクセルジャンプの非常に難しい所になります。
その為右脚を速く伸展するとの同時に右膝を左方向に向けて跳ぶ必要があります。
①跳ぶ瞬間の右膝の位置
写真①のように右膝を出来るだけしっかりアップして左方向に向ける必要があります。
この一連の動作をまずは陸で練習する必要があります。
②ジャンプの時の腕の振り
写真②ではジャンプの際の腕の振りになります。
跳ぶ時によくあるのが下半身だけでアクセルを跳ぼうとします。これは基本シングルアクセルしか
無理です。ダブル、トリプルになればなるほど上半身の使い方がとても重要になります。
アクセルは唯一ジャンプの時に腕の振りをしっかり振って跳びます。その為上半身特に肘の位置が
重要になります。写真②でも肘がかなり上方に向いているのがわかります。
この肘が上に向くことで上半身の特に胸椎の関節を伸展した状態から跳ぶことが出来ます。
ジャンプ動作ではこの胸椎部分がどれだけ動くかでジャンプの高さに影響します。これは
他の競技でも言えることになります。
胸椎を伸展するには上半身特に腕のスイングをうまく使うことでより高くジャンプを
することと、姿勢を一直線上にもっていくことが可能になります。
この肘の位置が肩付近まであがることが理想です。
アクセルジャンプでは上半身をうまく使うことが成功の2つ目のポイントになります。
アクセルジャンプでは下半身だけの力では限界がきます。それを補うだけでなく
軸を安定させるためにも上半身の使い方を正しく理解する必要があります。
アクセルジャンプでは右膝、右脚の伸展の度合いが速く出来ることで
より軸を安定させて回転に入ることが出来ます。そして上半身を使うことでよりタイミングよく
上方にジャンプを行い自分の身体を上方に引き上げることが可能になります。
是非、アクセルジャンプを成功してみませんか。
フィギュアスケートのジャンプを専門に行うトレーニングを当クラブでは
おこなっております。
コーチ兼トレーナー野島